共働き家庭におすすめの間取りのコツ!効率重視のライフスタイルに
住宅を新築することになったら、まず考えるのが間取りという方も多いでしょう。
「リビングは広くしたい」「趣味のための部屋を作りたい」など、夢が膨らみますよね。
最近では共働きの家庭も増えていることから、「家事が楽になる間取りが知りたい!」という声も多く聞かれるようになってきました。
そこでこの記事では、共働き家庭のためにおすすめの間取りを紹介していきます。
これから新築やリフォームをご検討されるかたは、ぜひ参考にしてみてください。
共働き家庭が増えている
日本ではもともと専業主婦家庭のほうが一般的でしたが、1980年代頃から共働き家庭のほうが高い割合になっています。
男女雇用機会均等法により女性の社会進出が進み、じっさいに結婚や出産を経ても仕事を続けるケースが増えていますよね。
現在では6割以上の家庭が共働きとなっており、これからもどんどん増えることが予想されるでしょう。
共働きは収入が増える、夫婦がお互いに家庭以外の居場所を持てるといったメリットもありますが、「毎日忙しくてクタクタ…」「家事の分担をどちらがするかでケンカになってしまう」という声も多いです。
そういった忙しい毎日を少しでも楽にするために、間取りを工夫してみてはいかがでしょうか?ちょっとしたポイントを守れば、家事がぐんと楽になりますよ。
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家事動線を効率よくする間取り
ここでは、家事動線を効率よくする間取りのポイントを紹介していきます。
家事動線が良い間取りにしておくと、忙しい共働きの夫婦も効率よくスピーディーに家事が終わります。
余った時間を家族とのコミュニケーションや趣味に充てられれば、生活がより良くなるでしょう。
ユーティリティをまとめる
水まわりなどのユーティリティスペースは、なるべく近い位置に配置すると家事が楽になりますよ。
たとえば浴室、洗面室、洗濯物干しスペースが隣接している場合を見てみましょう。
入浴の際に服を脱いで洗濯かごに入れる→洗濯機を回す→洗濯物を干す、といった作業が移動無しに行えるので、動線がかなりスムーズになりますよね。
とくに洗濯機が1階、洗濯物干しスペースが2階のバルコニーだった場合、水を吸って重たくなった洗濯物を持って階段を上るのはかなり重労働です。
そういった無駄な作業を生まないためにも、水まわりのユーティリティスペースは近くに配置するのがおすすめですよ。
キッチンはL型が便利
【事例詳細】T様邸(設計:手嶋保建築設計事務所 写真:有賀 傑)
キッチンは、料理の下ごしらえをしたり片づけをしたりと、いろいろな作業工程が多いスペースですよね。
共働きだと帰ってきてすぐに夕食の支度をする必要があり、効率よく作業できる工夫が求められます。
そんな場合におすすめなのが、L字タイプのキッチンです。
その名の通りワークトップやシンク、コンロがL字型にレイアウトされているタイプで、折れ曲がったように配置されているのが特徴です。
こうすることにより、作業時の移動距離が短くなり、動作性が良くなりますよ。
ちなみにこれは「ワークとライアングル」とも呼ばれ、シンク、コンロ、冷蔵庫をつなぐ三角形の3辺の合計が3.6~6mに納まっているのが理想的です。
収納スペースを適度に確保
【事例詳細】T様邸(設計:手嶋保建築設計事務所 写真:有賀 傑)
住まいの中では目立たない箇所ですが、意外と重要なのが「収納」です。
収納を最小限にするとリビングなど居室スペースは広くとれますが、物があふれてしまいます。
一方で収納が大きすぎても、使わなかった場合にはスペースがもったいないですよね。
おすすめなのは、大空間の収納をまとめて配置するのではなく、各部屋に適度な収納スペースを確保しておく方法です。
キッチン横のパントリー、玄関のシューズクローゼット、洗面室の日用品収納など、家事によく使う場所にちょこちょこと収納スペースがあると便利でしょう。
1か所にまとめて収納するスタイルだと移動が面倒ですが、それぞれの部屋に収納があるとすぐに出し入れ可能ですよ。
回遊性のある配置
「回遊性」とは1本の動線でひとつなぎにできることで、部屋同士をぐるぐると回れるのが特徴です。
回遊性を高くしておくことにより、部屋間のアクセスが良くなったり、動線が短くスピーディーになったりとメリットがたくさんあります。
たとえば玄関→洗面所→パントリー→キッチンという配置の間取りなら、帰ってきてすぐに手を洗い、パントリーに買ってきたものを収納してからキッチンに立つことができますね。
最近では感染症対策の観点からも、玄関からすぐにアクセスできる場所に洗面所を設置するのが人気ですよ。
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子どもがいる家庭におすすめのプラン
お子さんがいる共働き家庭は、毎日の仕事に加えて宿題のチェック、お弁当作り、一緒に遊ぶ…などなどやることが山積みですよね。
ここでは、そんな家庭におすすめの間取りプランについてご紹介していきます。
スタディコーナーを作る
子どもの有無によって、間取りに必要な面積の広さも変わってきます。一般的には、子供一人に対して10㎡以上の面積が目安となります。
将来何人子どもが増えるのかによって、計画時にしっかり間取りに組み込んでおく必要がありますね。
【事例詳細】H様邸(設計:奥野公章建築設計室 写真:中山保寛)
最近では子ども部屋に勉強机を置かず、リビングなどの家族が集まる部屋にスタディコーナーを作るケースも増えています。
写真の事例のようにちょっとしたカウンターとイスだけで完成するので、費用も手間もかからず便利でしょう。
カウンターなら大人のテレワーク用スペースにしたり、家事スペースにしたりと使い方は様々なので、間取りに入れておくと使いやすいですよ。
またこちらの事例では、部屋の一角を仕切ってデスクを置くスペースを設けています。
専用の個室ではないため完全には閉めきれませんが、あえて扉を付けないことで家族とのゆるい繋がりが感じられますね。
家族全員が使える作業スペースとして、このような書斎コーナーを作るのもおすすめですよ。
このようなスタイルなら、子どもの宿題チェックも家事の合間に楽に行えますね。
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玄関に宅配ボックスを配置
共働きの増加にともなって、玄関に宅配ボックスを置く家庭が増えています。
宅配ボックスがあると、家にいなくて不在の時でも荷物が受け取れて便利ですよね。
とくに共働きは日中家に誰もいないことも多いので、宅配業者の方にとってもメリットが大きいと言えます。
宅配ボックスを設置する際には、金属製やプラスチック製、ポリエステル製など様々な種類があるため、ご家庭に合ったタイプを選びましょう。
共働きに合った間取りを計画しよう
戸も働きの家庭は、毎日仕事や家事に追われて忙しい日々ですよね。
しかし間取りにちょっと工夫をすれば、家事の手間がぐんと楽になることも多いです。
この記事で紹介した事例をもとに、ぜひ家族が暮らしやすい住宅をプランしてみてはいかがでしょうか?
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