建築家の家の間取りを解説|住みにくいのは本当?

「建築家の家」と聞くと、おしゃれで洗練されたイメージがあるのではないでしょうか。

しかし「敷居が高そう」「デザイン重視で住みにくいのでは?」というイメージもあるかもしれません。

そこで本記事では、建築家の家の実際の間取りをご紹介するほか、住みにくいというイメージは本当かどうかを検証していきます。

おしゃれなデザイン住宅に憧れている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

■建築家の家がおしゃれな理由

建築家の家は通常のハウスメーカーの規格化された住宅とは違い、下記のような特徴が見られます。

  • 個別性とオリジナリティ
  • 機能性と使いやすさ
  • 環境への配慮
  • 空間の美しさと調和
  • 長期的な視点と将来性

前提として建築家は「建築の専門家」であり、クライアントの要望やライフスタイルを反映させながら、独自のデザインやコンセプトを取り入れた住宅を設計できます。

個別の要望や好みを取り入れ、他の住宅とは異なる特徴を持つ住まいを創り出してくれるのがメリットでしょう。

デザイン面では、プロポーションやバランス、色彩の配色、素材の組み合わせなど、美的な要素を取り入れた設計を行います。また周囲の環境や景観との調和を考慮し、住宅が自然と調和するようなデザインを追求します。

また「機能性」についても、使いやすさを重視した設計が可能です。住宅内のレイアウトやスペースの配置、動線などを考慮し、快適な生活をサポートする住環境を創り出します。家族構成やライフスタイルに合わせたプランニングをしてもらえます。

そして最近のトレンドとしては、「環境への配慮」も注目されています。エネルギー効率や省エネルギー設計、自然光や自然風の利用、環境に優しい素材の選定など、持続可能性についても考慮しています。

また建築家住宅は「将来を見据えた設計」も得意です。将来の拡張や改築の可能性を考慮し、柔軟な設計となります。また、住宅の耐久性やメンテナンス性にも配慮し、長期的な視点での住宅設計を行います。

 

これらの特徴により、建築家の設計による住宅は個性的で美しいデザイン、使いやすさ、環境への配慮などが実現されるのです。

 

■建築家の家の間取り事例

ここでは、実際の建築家の家の間取り事例をご紹介します。

部屋別にまとめているので、気になる箇所をチェックしてみましょう。

 

・キッチン

こちらは、対面式のキッチンとなっています。

木造を生かし、梁や天井をそのまま現した構造が特徴的です。

勾配天井で通常よりも天井高さが確保されているので、広々とした開放的な間取りとなっています。

 

キッチンカウンターはグレーの仕上げで、落ち着いたシックな印象です。

壁面クロスはレンガのようなデザインとなっており、おしゃれな雰囲気を醸し出しています。

一般的な白いクロス張りの天井や壁とは違い、梁や木天井を生かした素敵な事例です。

 

【事例詳細】千葉市中央区 M様邸(設計:有限会社荒井設計事務所)

 

・リビングダイニング

吹き抜け、リビング階段を取り入れたLDです。

「リビング階段」とはリビングの一部に階段を組み込んだ構造で、別途階段室を設ける必要がないため省スペースにまとまります。

空間に大きく窓が確保されているので、採光がたっぷりと取れて明るい部屋になっています。

 

実際の面積はコンパクトですが、リビング階段を吹抜のように活用することで空間に広がりを持たせています。

また1階と2階を繋ぐことにより、くつろぎやコミュニケーションスペースを作ることができます。家族が一緒に集まり、会話や遊びを楽しむことができるでしょう。

 

【事例詳細】大網白里市 O様邸(設計:ユウ建築設計室)

 

・寝室

こちらの寝室は、木の素材を生かしながらシンプルで上品にまとめた間取りとなっています。

グレーの壁紙が落ち着いた印象で、大人っぽい空間に仕上がっています。

照明器具の数を抑え、スタンドライトやスポットライトで間接的に照らしています。

 

寝室はウォークインクローゼットに隣接しており、朝の支度時などに便利な動線を実現しています。

このように生活スタイルに寄り添った間取りにしておけば、毎日の生活が快適になるでしょう。

 

【事例詳細】東京都中央区 T様邸(設計:赤桐雅子+西田雄一建築設計事務所)

 

■建築家の家は住みにくい?|失敗を防ぐ注意点

よく「建築家の家はデザイン重視で、実際には住みにくい」と言われます。

これは「ある意味では正しく、ある意味では間違って」います。

住宅のプロではないお施主様がイメージだけで打ち合わせを進めてしまうと、機能性の劣る見た目だけの住宅に仕上がってしまうこともあるでしょう。

しかしポイントを押さえれば、デザイン性も機能性も叶える間取りにすることは可能です。

ここでは、失敗を防ぐために重視したい注意点についてご紹介します。

 

・デザイン性と機能性のバランスを大切に

住宅の間取りにおいて、デザイン性と機能性のバランスを取ることは非常に重要です。

  • 快適な生活空間の創出
  • ライフスタイルと要望の反映
  • デザイン性の向上と魅力的な空間の創出

間取りは、住宅の基本的な機能をサポートするものです。居住者の日常生活における動線や使い勝手を考慮し、機能性を優先することで快適な生活空間を実現できます。

たとえば「キッチンとダイニングエリアの配置が効率的」、「プライバシーを保つための寝室の配置が適切」など、機能的な間取りは居住者の生活をより快適にします。

デザインと機能性を両立させるには「施主のライフスタイルを反映」させることが重要です。

生活スタイルや家族構成に合わせた間取りを考慮することで、住宅が居住者のニーズに合致し、快適な居住空間となります。

また適切な間取り計画は「住宅の長期的な価値維持」にも関連します。

機能的な間取りは将来のニーズにも対応しやすく、住宅の使い勝手や快適性を維持できるのです。

 

・施主の希望を汲む施工会社がおすすめ

「暮らしやすさ」の条件は、お施主様それぞれで違ってきます。

そのためしっかりとヒアリングしてくれることは、家づくりにおいて非常に重要です。

お施主様のアイデアに真剣に耳を傾けることで、施主のライフスタイルや予算、美的好みに合わせたカスタマイズされたソリューションやデザインを提供できます。

またお施主様のニーズを十分に理解すれば、建設プロセスにおける誤解やミスのリスクが軽減されます。

細部について事前に明確化することで、プロジェクトが円滑に進むでしょう。

 

・オーダーメイド対応を活用

オーダーメイドシステムを活用することは、家づくりにおいて失敗を避けるためにおすすめです。その主な理由は、以下に挙げられます。

  • 個別のニーズに対応
  • デザインの自由度が高い
  • 機能性と効率性の最大化
  • 予算の最適化
  • 長期的な満足度

 

オーダーメイドシステムは、施主の個別のニーズや要望に合わせて家を設計・建築が可能です。

一般的な規格化されたプランやデザインでは満足できない場合でも、オーダーメイドシステムを利用すれば、自分自身のライフスタイルや好みに合わせた家を実現できます。

実際に外観や内部のレイアウト、素材など、あらゆる要素においてデザインの自由度が高いです。

お施主様のビジョンやアイデアを反映した独自のデザインを実現できるので、理想的な住まいを作り上げることができます。

 

【関連ページ】中庭のある間取りの種類と魅力|実際の建築事例も

 

■まとめ|建築家の家に暮らそう

開放的な住宅

アウトドアリビングは、リビングからすぐに出られる屋外空間として人気が高まっています。

子どもの遊びやバーベキュースペースなど、住む人によって活用法もさまざまです。

ただしまだまだ導入事例は少なく後悔してしまうケースも多いので、新築計画時にはしっかりプランを練っておくのがおすすめです。

 

かしの木建設にお任せください

東京・千葉でおしゃれな注文住宅を建てるなら、建築家とのコラボを得意とするかしの木建設にぜひご相談ください。施工店の立場でお客様のご要望をお伺いして、ご希望のテイストを得意とする建築家をご紹介できるのが私たちの特徴です。

 

ご相談から設計、施工から保証・アフターフォローまでトータルサポートいたしますので、一般的な注文住宅と変わらない手間でデザイナーズハウスを建てられます。デザイン、暮らしやすさにこだわったオリジナルハウスは、ぜひお気軽にご相談ください。

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著者情報

かしの木建設株式会社

かしの木建設株式会社

かしの木建設株式会社は、予算や設計、コンサルタント業務を含む建築・住宅工事に50年以上の実績があります。
本コラムのコーナーでは、住まい手に役立つ家づくりの情報を発信しています。

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千葉県知事許可 県知事許可 建築工事業(特-29)第44199号
土木・とび土木工工事業(般-29)第44199号
大工工事業(般-29)第44199号

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