デザイン住宅の内装のポイント|事例紹介
注文住宅は一生に一度の買い物なので、納得のいく仕上がりにしたいものです。
一般的には規格化された住宅を建てることが多いですが、おしゃれなデザイン住宅の人気も高まっています。
そこで本記事では、デザイン住宅の概要や計画方法、具体的な事例についてご紹介します。
これから新築住宅計画をお考えの方は、ぜひチェックしてみてください。
■デザイン住宅とは
デザイン住宅とは、機能性やデザイン、環境への配慮などを重視して設計された住宅のことを指します。
単なる居住空間ではなくアートやデザインの要素が取り入れられており、おしゃれな見た目が特徴です。
デザイン住宅では、美しさやデザインの独創性を重視します。建築、内装、家具、照明など、全ての要素が調和して美しい空間を創り出します。
同時に、機能的なデザインとの両立も重要です。空間の使いやすさや効率性を最優先に考え、ライフスタイルやニーズに合わせて設計されます。
■デザイン住宅の内装計画の手順
ここでは、デザイン住宅の内装を計画するための手順についてご紹介します。
最初に大まかな計画を立てておくことで、インテリアの内装全体がまとまりやすくなります。
・①インテリアコンセプトを決める
デザイン住宅の内装計画において、インテリアコンセプトを最初に決めることは重要なステップです。
インテリアコンセプトは、内装デザインの方向性やテーマを明確にするための基盤となります。
最初にニーズや希望、ライフスタイル、好みなどを整理します。どんな雰囲気にしたいか、ざっくりとしたイメージでも構いません。
ニーズや希望を踏まえて、インテリアデザインのテーマを選定します。
これは内装全体の雰囲気やコンセプトを表すものであり、例えば「モダン&ミニマル」、「自然と調和する」、「ヴィンテージ風」など、様々なテーマが考えられます。
・②カラーコーディネートを行う
カラーコーディネートは、空間の雰囲気やテーマを明示的に示す手段となります。
色彩は感情や印象を直接的に影響し、例えば明るい色合いは活気や明るさを、落ち着いた色合いは静けさや安心感を表現します。
適切なカラーコーディネートによって、空間の広さや高さ、明るさ、温暖感など視覚的な効果を調整することが可能です。
明るい色は空間を広く見せる効果があり、暗い色はアクセントを与える効果があります。
総合的に言えば、適切なカラーコーディネートは内装計画においてデザインや機能性と同様に重要であり、内装のインテリアデザインの成功に不可欠な要素です。
・③床材・カーテンを決める
床材やカーテンは、室内の中でも大きな面積を占めます。そのため、住宅の内装や雰囲気を大きく左右する重要な要素です。
まず床材に関しては、どの部屋に床材を選ぶのか、その部屋の用途や機能を考慮します。例えば、リビングルームでは居心地やデザイン重視、キッチンやバスルームでは耐水性が求められるでしょう。
また日常の使用に耐える耐久性も重要です。メンテナンスが容易で、清潔感を保つことができる素材を選ぶと良いです。
床材は全体のインテリアに影響を与えます。家のスタイルやデザインと調和する床材を選びましょう。木製、タイル、カーペットなど素材によって異なる雰囲気を持ちます。
明るい色は空間を広く見せ、暗い色はアクセントを与える効果があります。
カーテンに関しては、プライバシーや遮光のニーズに応じて、遮光性の高いカーテンや、半透明のカーテンなどを選びます。
さらにインテリアのテーマやスタイルに合わせたデザインや素材のカーテンを選びましょう。
シンプルなデザインから豪華なデザインまで幅広い選択肢があり、自由に選べます。
・④照明計画を行う
部屋の照明計画において重要なポイントは、機能性だけでなく、雰囲気やデザインの向上も考慮することです。
まず照明は、大きく下記3種類に分けられます。
- 一般照明: 部屋全体を均一に照らす基本照明。天井照明やペンダントライトなどが該当します。
- 作業照明: 特定の作業や活動に適した照明。デスクランプやキッチンカウンターの下に取り付ける照明などがあります。
- アクセント照明: 特定の要素やアート、インテリアを際立たせるための照明。スポットライトやダウンライトが利用されます。
これらを意識して、各照明の目的や用途に応じて適切な配置を考えましょう。
例えば、読書をするスペースには読書灯を、ダイニングテーブルの上にはペンダントライトを配置します。
調光機能を備えた照明を選ぶことで、照明の明るさを調節して、シーンや時間帯に合わせた雰囲気を作り出せます。
またエネルギー効率の高いLED照明や省エネランプを選ぶことで、環境への負荷を減らすのも有効です。
省エネ性能が高い器具であれば、電気代の節約にも繋がるでしょう。
・⑤大型家具を選ぶ
大まかな計画が出来てきたら、ダイニングテーブルやTV台といった大型家具を選定します。
大型家具は部屋に占める面積も大きくなるので、床材やカーテンの色味とコーディネートするのがおすすめです。
最近では、タンスやカップボード等の大型収納系家具は「造り付け」にする方法も人気です。
造り付け収納は、部屋の形やサイズに合わせて最適化されたスペース利用が可能です。壁面や隅など、使いにくい場所も有効活用できます。
また地震でも倒れる心配がなく、小さい子どもやペットがいる家庭でも安心して過ごせるでしょう。
ただし造り付け収納は、設計・製作・取り付けに多くの時間とコストがかかります。しっかりと計画を立て、予算とスケジュールを考慮することが重要です。
・⑥装飾品・小物をプラスする
部屋の内装の仕上げとして、装飾品や小物をプラスします。
その際、テーマやコンセプトを設定することが重要です。部屋全体の統一感を保つために、テーマに沿った装飾や絵画を選びましょう。
部屋のサイズや家具の配置に合わせて、バランスが取れるように配置するのもおすすめです。
最初に決めたカラーコーディネートに則り、インテリア全体のカラースキームに合わせたカラーを選ぶことで、調和した雰囲気を演出できます。
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■デザイン住宅の内装計画のコツ
デザイン住宅の内装計画のコツを簡単にまとめると、下記のようになります。
- 広い面積の要素はシンプルに
- 統一感を意識する
- 多くの事例を見る
基本的なルールとして、壁や床といった大きな面積を占める箇所はシンプルなデザインでまとめます。
部分的にアクセントカラーを取り入れるようにすれば、より洗練された印象になるでしょう。
カラーコーディネートを意識して、すべてのアイテムを厳選することも重要です。
多くの事例を見ることで、理想とする内装スタイルを見つけましょう。
■デザイン住宅の内装事例
こちらのデザイン住宅は、勾配天井を生かした広いリビングが特徴です。
天井は木目貼りとなっており、優しい雰囲気が感じられます。
寝室には間接照明が採用されているので、直接光が目に入りにくく過ごしやすいです。
大きな窓が開いているため、朝には自然光の中で爽やかに目覚められます。
■まとめ|おしゃれなデザイン住宅に暮らそう
デザイン住宅はおしゃれな内装が素敵ですが、計画は難しそうというイメージがあるのではないでしょうか。
しかし本記事でご紹介したポイントを守れば、簡単にデザイン住宅が実現します。
これから新築住宅をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
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