リビング畳コーナーはいらない?注意点や間取り計画方法

リビング畳コーナー

最近では新築での「和室離れ」が進んでいるとも言われますが、「畳コーナー」といった新しい形で取り入れられているケースは多いです。

そこで本記事では、畳コーナーの計画方法や注意点について詳しくご紹介します。

これから新築計画をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

■リビングの畳コーナーとは

リビング畳コーナーの事例

リビングの畳コーナーとは、リビング内に設けられた畳敷きのスペースのことを指します。

和室の雰囲気を取り入れているのが特徴で、くつろぎの場所として利用されたり、家族が集まる場所として活用されたりします。

リビングが洋室の場合でも、和洋折衷のデザインを楽しめるのがメリットです。

■リビングの畳コーナーの種類

ここではまず、リビングの畳コーナーの種類について整理しておきます。

段差や仕切りの有無、広さを大まかに決めることで、畳コーナーの計画がしやすくなります。

・①段差の有無

畳コーナーは、段差の有無によって「フラット畳コーナー」と「小上がり畳コーナー」に分類されます。

フラット畳コーナー

フラット畳コーナーは、段差のないタイプのことを指します。

リビングの床面と同じ高さに設けられており、移動がスムーズになります。

年齢や身体の状態に関わらず、幅広い方に使いやすいのが特徴です。

畳のスペースに座ったり寝転んだりしやすく、床と同じ高さでの移動も簡単です。

また段差を設けないため、施工費用も比較的安くなります。

小上がり畳コーナー

小上がり畳コーナー

小上がり畳コーナーは、リビングの床面から少しだけ高くした畳敷きエリアのことを指します。

通常は30~40㎝程度高くなっており、腰掛けるのにちょうどよい寸法となります。

段差を設けることで畳コーナーがリビングと分離するため、空間のアクセントにもなります。

少し高くなっていることでホコリが溜まりづらく、小さいお子さまが寝ころぶのにもぴったりです。

・②仕切りの有無

仕切りがあるかないかによって、使い勝手やデザインの印象が大きく変わります。

まず仕切りのある畳コーナーは、従来の和室のような雰囲気になります。

和室として独立させたい場合や、ゲストが来たときの臨時の個室として使用する場合におすすめです。

障子や襖などの伝統的な仕切りを採用すれば、雰囲気がグレードアップできます。

 

一方で仕切り無しの場合は、リビングと一体の広々とした空間を作れます。

コミュニケーションが取りやすくなるため、家族全員がくつろぐスペースとして使いたい場合や、開放的なデザインを好む場合にぴったりです。

それぞれのタイプは、家族構成や生活スタイル、好みのインテリアデザインによって選びましょう。

・③広さ

リビング畳コーナーは、2~4畳の広さのことが多いです。

間取りに応じて、適切な広さを選びましょう。

2畳

2畳の畳スペースは非常にコンパクトなので、限られたスペースを有効活用できます。

一般的には、間仕切りを設けないオープンスペースになることが多いです。

リラックススペースや作業スペース、小さいお子さまの遊び場など、多用途に使えます。

ただし活動範囲が限られ、一度に多くの人が利用できない点には注意しましょう。

3畳

3畳の畳コーナーは2畳よりも少し広く、より多用途に利用できるのがメリットです。

小上がりにすれば下部を収納スペースとして活用できるため、より実用的になります。

ただし比較的広いスペースを確保する必要があり、面積がコンパクトな場合では難しいこともあります。

4畳

4畳の畳コーナーは、家族が集まってリラックスできる広い空間として使用できます。

お茶を飲んだり本を読んだり、テレビを見たりするのに最適です。

また、布団を敷いてゲストの寝室としても活用できます。

布団を2枚敷けるため、2人程度であれば十分快適に使えるのがメリットです。

■リビングに畳コーナーはいらない?デメリットや注意点

リビング畳コーナーのデメリット

リビングの畳コーナーは便利でメリットが多いですが、いくつかの注意点もあります。

事前にデメリットを知っておくことで、後悔の無い間取り計画に活かしましょう。

・物置になってしまう場合がある

畳コーナー、ちょっとした物を置くのに便利なスペースです。

そのため家族が多い場合や日常生活で頻繁に使う物が多い場合、畳コーナーが物置になってしまう可能性があります。

きれいに使い続けるには、小上がりの畳コーナーの下に収納を設けたり、収納ボックスを活用したりするのがおすすめです。

必要に応じて、家族全員で片付けのルールを決めておくようにしましょう。

・小上がりはロボット掃除機と相性が悪い

小上がりはリビングの床面よりも段差があるため、ロボット掃除機が登れません。

そのため自分で掃除する必要が生じ、手間が増えてしまうのがデメリットです。

そのため軽量で使いやすいハンディ掃除機や畳用の掃除ブラシなど、手軽に掃除できる道具を用意しておくと便利です。

・メンテナンスの手間が掛かる

畳は繊維質のイ草でできているため、埃やゴミが溜まりやすいです。

特に畳の目に埃が入り込みやすく、普通の掃除機では取りきれないことがあります。

またカビやダニが発生しないように、湿度管理も行う必要があります。

そのため定期的な掃除や湿気対策、交換・修繕など、適宜メンテナンスを行いましょう。

■【ケース別】リビングの畳コーナーの間取り

リビングの畳コーナー

ここでは、おすすめのリビングの畳コーナーのスタイルをケース別にご紹介します。

家族構成やライフスタイルに応じて分類しているため、状況に合ったタイプを選んでみてください。

・赤ちゃんがいる

畳は柔らかくクッション性があるため、赤ちゃんがハイハイしたり寝転がったりするのに適しています。

赤ちゃんがいる家庭では、フラットな畳コーナーがおすすめです。

段差がないため、赤ちゃんが落下して怪我をするリスクが少なくなります。

もし小上がりにする場合には、転落防止の柵を併用するようにしましょう。

・来客が多い

来客が多い家庭には、仕切りのある畳コーナーが適しています。

リビングと畳コーナーを区切れるため、状況に応じてプライバシーを確保できます。

普段は開けて広い空間を楽しむなど、手軽に使い分けができます。

ただし仕切りにはコストが掛かるため、予算に応じて計画しましょう。

・おしゃれな空間にしたい

おしゃれな畳コーナーにしたい場合、小上がりがおすすめです。

リビングの床面よりも一段高く設置されるため視覚的なアクセントとなり、おしゃれな空間を演出します。

部屋全体のデザインにメリハリが生まれ、インテリアの一部として魅力的な空間になります。

畳の色や素材をコーディネートすることで、伝統的な和室とは違うモダンな印象を与えることも可能です。

例えばグレーやベージュといったモダンカラーの畳や、縁なし畳を選ぶことでスタイリッシュな雰囲気になります。

■まとめ

本記事では、リビングの畳コーナー計画のポイントについてご紹介してきました。

部分的に畳を取り入れることで、便利でおしゃれな空間になります。

ご紹介したポイントを参考に、納得のいく住まいづくりを計画してみましょう。

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かしの木建設株式会社は、予算や設計、コンサルタント業務を含む建築・住宅工事に50年以上の実績があります。
本コラムのコーナーでは、住まい手に役立つ家づくりの情報を発信しています。

【資格・許可】
千葉県知事許可 県知事許可 建築工事業(特-29)第44199号
土木・とび土木工工事業(般-29)第44199号
大工工事業(般-29)第44199号

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