リビング横の和室は便利!計画ポイントや注意点まとめ

リビング横和室

最近では和室を作らない間取りが増えていますが、あえてリビング横に設置することで便利に活用できるシーンも多いです。

そこで本記事では、リビング横和室の計画ポイントや注意点について詳しくご紹介します。

これから新築計画をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

■リビング横和室の計画ポイント①仕切り

リブ天井

ここでは、リビング横和室の「仕切り」の計画ポイントについてご紹介します。

・仕切りあり(扉)

リビング横の和室に仕切りとして扉を設ける場合、空間の独立性を確保できるのが最大のメリットです。

扉のタイプには引き戸や開き戸があり、目的やデザインに応じて選べます。

扉を閉めることで和室を完全に隔離でき、来客時のプライバシーや個別の用途に対応できます。

例えば客間として使用したり、リモートワークのスペースとして集中できる環境を作ったりするのにおすすめです。

またエアコンや暖房効率が向上するため、エネルギー費用の節約にも貢献します。

一方、扉の設置には壁や柱の構造を考慮する必要があり、和室特有の意匠とリビングの現代的なデザインを融合させるような工夫も重要です。

・半仕切り(カーテン、ロールスクリーン)

半仕切りとは、カーテンやロールスクリーンを使用して和室とリビングを緩やかに分ける方法です。

比較的開閉が容易で、必要に応じて空間をつなげたり分けたりする柔軟性があります。

またコストが低く設置が簡単であるため、リフォームや後付けの際にも適しています。

ロールスクリーンは遮光性やデザインのバリエーションが豊富で、和室とリビングの雰囲気を調整しやすいのが特徴です。

一方で遮音性や完全なプライバシーの確保には不向きであるため、使用目的に応じて判断しましょう。

・仕切りなし

仕切りを設けない場合、リビングと和室が一体化した広々とした続き間を演出できます。

特に小さなお子さまがいる家庭では、リビングで過ごしながら子供の様子を和室で確認できるため、安全面での利便性が高まるのがメリットです。

ただし完全に一体化した空間は音や匂いが伝わりやすく、プライバシーを確保しにくい点には注意しましょう。

さらに使用頻度が高いリビングとの境界が曖昧になることで、和室が物置や一時的な収納スペースとして使われがちになるリスクもあります。

そのため事前に用途を明確にし、使い勝手を重視した家具やインテリアの配置にする必要があります。

■リビング横和室の計画ポイント②段差

ここでは、リビング横和室の「段差」の計画ポイントについてご紹介します。

・小上がり

リビング横の和室を小上がりにする場合、高さに段差を設けることで空間の区切りが明確になります。

小上がり部分は収納スペースとしても活用でき、引き出し式の収納を設けることで実用性を高めることが可能です。

特にリビングの床面よりも数十センチ高くすることで、椅子代わりとして使える利便性も兼ね備えています。

そして視覚的にも高さの違いがアクセントとなり、インテリアデザインに奥行きを与えます。

 

一方で段差があるため、小さなお子さまや高齢の方がいる家庭ではつまずきのリスクに注意が必要です。

また、フラットな空間に比べて自由な家具配置が制限される可能性もあります。

小上がりの高さや幅、収納スペースの設計を工夫することで、機能性とデザイン性を両立した空間を実現しましょう。

・フラット

リビング横の和室をフラットにする場合、リビングと床の高さを揃えることで一体感のある広々とした空間を演出できます。

この設計はバリアフリー対応に優れていて移動がスムーズになるため、小さなお子さまや高齢の方がいる家庭に適しています。

また掃除やメンテナンスがしやすく、日常的な使い勝手が良いのも特徴です。

ただし空間が連続するため、明確な区切りを設けたい場合や特別感を演出したい場合には不向きと感じられることもある点には注意しましょう。

・ダウンフロア

床面をリビングよりも低く設計することで、包み込まれるような居心地の良い空間を作り出せます。

このようにダウンフロアは、視覚的にリビングと和室を区切る効果がありながら、空間全体の一体感も保てる点が特徴です。

また天井が高く感じられるため、開放感が生まれるのもメリットです。

ただし段差部分は昇り降りに注意が必要で、小さいお子さまがいる家庭では安全面に配慮した設計が求められます。

またフラットや小上がりと比較して施工の手間がかかり、コストが高くなる傾向もあります。

■リビング横和室の計画ポイント③設備

ここでは、リビング横和室の「設備」の計画ポイントについてご紹介します。

・エアコン

リビングと和室を一体化して使用する場合は、リビングに設置されたエアコンの風が和室にも届くよう、間取りや風の流れを考慮する必要があります。

一方で和室を独立して使用する場合や特にプライベートな空間として活用する場合は、和室専用のエアコンを設置すると便利です。

デザイン性を重視する場合は、和室の雰囲気に調和するコンパクトで静音性の高いエアコンを選ぶのがおすすめです。

またエアコンの効率を高めるために、和室の間仕切りを設置することも重要です。

・収納

伝統的な押し入れは布団収納に適しており、来客用の布団や季節用品を効率的に収納できます。

最近では引き戸付きのクローゼットやオープン収納を採用することで、収納力をアップさせる間取りも人気です。

さらに小上がりの和室では、床下収納を活用することで省スペース化が可能です。

一方で収納スペースの計画には、収納するもののサイズや頻度を考慮して無駄のない設計を心掛ける必要があります。

和室の伝統美を保ちつつ、現代の利便性に対応した収納計画を立てることが、快適で機能的な空間作りの鍵となります。

■リビング横和室の注意点

ここでは、リビング横和室を新築に作る際の注意点についてご紹介します。

事前に知っておくことで、後悔や失敗を防ぎましょう。

・小さいお子さま・ペットには注意

和室は畳や障子、襖などデリケートな素材が多く、お子さまが走り回ったりペットが爪を立てたりすることで傷つく恐れがあります。

畳は表面が汚れると拭き取りにくいため、防汚性の高い素材や撥水加工が施された畳を選ぶのがおすすめです。

さらに障子や襖は破損しやすいため、強化紙や耐久性のある素材を使用することで破れを防ぐ工夫が求められます。

適切な配慮により、和室を家族全員にとって安心で快適なスペースにしましょう。

・結局使わなくなる可能性もある

リビング横の和室は便利で魅力的な空間ですが、ライフスタイルの変化によって使われなくなるリスクもあります。

例えばお子さまの成長に伴い和室を遊び場として使わなくなったり、普段は物置や荷物の一時置き場になったりしてしまうことも考えられます。

このような事態を防ぐためには、和室の具体的な用途や将来的な使い方を計画段階で明確にすることが重要です。

できれば和室を完全な独立空間ではなく、リビングとつながりのあるデザインにすることで、家族全員が日常的に使いやすいスペースになります。

・続き間はソファのレイアウトに注意

続き間は一体感があり、広がりを感じられるのが魅力ですが、ソファの位置によっては動線が遮られたり、和室へのアクセスが不便になったりすることがあります。

例えばソファをリビングと和室の境界に配置すると、座ったときに和室側を背にする形になり、空間の一体感が損なわれる可能性があります。

最適なレイアウトは、リビングの中心に向けて配置しつつ、和室にも視線が届くようにすることです。

また和室の開口部や引き戸の位置を考慮してソファを置くことで、行き来がスムーズになり、使い勝手が向上します。

さらに和室とリビングの家具の高さやデザインを揃えることで全体のバランスが良くなり、統一感のある空間が完成します。

■まとめ

リビング横の和室は、生活の幅を広げてくれるスペースとしておすすめです。

本記事でご紹介したパターンや注意点は、新築間取り計画で活用しやすいポイントばかりです。

参考にしながら、ぜひ納得のいく住まいづくりを計画してみてください。

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かしの木建設株式会社

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かしの木建設株式会社は、予算や設計、コンサルタント業務を含む建築・住宅工事に50年以上の実績があります。
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千葉県知事許可 県知事許可 建築工事業(特-29)第44199号
土木・とび土木工工事業(般-29)第44199号
大工工事業(般-29)第44199号

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