縁側とは|意味やメリット・活用方法紹介!注意点もチェック

縁側

「縁側」は和風住宅に欠かせないスペースで、レトロでおしゃれな空間として人気です。

そこで本記事では縁側の主な種類や、間取りに取り入れる方法について詳しくご紹介します。

これから新築計画をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

■縁側(えんがわ)とは|意味を簡単に解説

おしゃれな縁側

縁側(えんがわ)は日本の伝統的な住宅に見られる建築要素で、主に建物の内側と外側をつなぐ細長い空間のことを指します。

基本的に建物の外周部分に設けられることが多く、庭や外部と接するような場所に配置されています。

一般的には板張りで、部屋から一段低く設置されている場合が多いです。

畳敷きの部屋に隣接する形で、障子やガラス戸を挟むような構造が多く見られます。

縁側は日本家屋の象徴的な存在として、現代でもデザイン住宅で高い人気があります。

■縁側を家に作るメリット

ここでは、縁側を家に作るメリットについてご紹介します。

・屋内外の中間領域として使える

縁側は、屋内と屋外をつなぐ中間的なスペースとして非常に機能的です。

室内と外の境界を緩やかにすることで住まい全体に開放感を与え、自然との一体感も楽しめます。

このように、縁側は日常のさまざまなシーンで活躍する使い勝手の良い空間と言えます。

・湿気がこもりにくい

縁側の構造は、家全体の通風性を向上させる効果が期待できます。

大きな開口部から風の通り道を確保できるので室内の空気が滞留しにくく、カビや結露の発生を抑えられます。

そのため、縁側は特に湿気の多い地域にも適した設計です。

・おしゃれでデザイン性が高い

縁側は、現代の住宅デザインにも取り入れやすいおしゃれな要素です。

伝統的な和風住宅だけでなくモダンなデザインの家にも調和するため、住まいの個性を引き立てられます。

シンプルながらも、スタイリッシュな空間を実現できる点が魅力です。

・コミュニケーションの場になる

縁側は、家族や友人が自然と集まるコミュニケーションの場としても活躍します。

庭を眺めながらお茶を飲む、夕涼みを楽しむなど、日常の中でのくつろぎの時間を共有できます。

また縁側に腰掛けてご近所の方と挨拶や会話を交わすことで、地域とのつながりを深めることも可能です。

■縁側の種類①屋内

屋内の縁側

ここでは、「屋内」に設置される縁側の主な種類についてご紹介します。

・くれ縁

くれ縁は室内の外周部に設けられる縁側で、居室部分とは障子やガラス戸で区切られているのが特徴です。

この構造により、室内と外部のちょっとした緩衝地帯として機能します。

基本的に歩行スペースとして使われることが一般的で、広さに限りのある家屋でも採用しやすいのが魅力です。

シンプルで控えめなデザインなので、和風住宅の意匠を引き立てつつ機能性を高める重要な要素となります。

・広縁

広縁は縁側部分が広く取られているタイプで、くれ縁と比べると多目的に利用しやすい点が特徴です。

畳敷きや板張りで仕上げられ、家族のリラックススペースとして使えます。

また広縁は窓や障子を通じて自然光を多く取り込める設計が多いため、日中は明るく心地よい空間となります。

さらに、広縁は屋内と屋外のつながりをより強く感じられるため、庭や景色を眺めながらくつろぐための場所として最適です。

■縁側の種類②屋外

屋外の縁側

ここでは、「屋外」に設置される縁側の主な種類についてご紹介します。

・濡れ縁

濡れ縁は屋外に設置される縁側の代表的な種類で、伝統的な日本家屋に多く見られるスタイルです。

主に建物の外周に沿って作られる細長い板張りのスペースで、雨に濡れても問題がないよう、耐久性の高い木材が使用されます。

濡れ縁は庭と建物をつなぐ機能を持ち、庭仕事の際の休憩や、洗濯物を干す際の動線としても活用できます。

また四季折々の庭の景色を眺めたり夕涼みを楽しんだりと、生活の中で自然と触れ合う場としても利用可能です。

・落縁

落縁は建物の外側に設置された縁側で、建物本体から一段低い高さに設定されます。

雨風にさらされやすいため、濡れ縁同様に耐候性の高い木材や素材が使われます。

落縁は庭や通路への動線としての実用性が高く、庭いじりや屋外での作業の合間に腰掛けるスペースとしても便利です。

庭や外構との調和を図りながら、屋外の機能的な要素として取り入れることが可能です。

・ウッドデッキ

ウッドデッキは屋外に設けられる木造の床で、厳密には縁側ではありません。

しかし広々としたフラットな屋外空間を作るために設置され、現代的なアウトドア空間として人気です。

ウッドデッキは庭との一体感を生み出し、バーベキューやティータイムなどアウトドアリビングとしての活用が可能です。

また広めのスペースを確保することで、お子さまやペットが遊ぶ場所としても適しています。

■縁側を家に作る際の注意点

縁側の注意点

ここでは、縁側を家に作る際の注意点についてご紹介します。

間取りの計画時には、ぜひ参考にしてみてください。

・広いスペースが必要

縁側を設置するには、ある程度のスペースが必要です。

特に広縁やウッドデッキのような用途が多彩な縁側を作る場合、家の間取りや庭の面積をしっかり考慮するようにしましょう。

狭いスペースに無理に作ると、動線を妨げたり圧迫感を与えたりする可能性があります。

快適に使える縁側にするためには、設計段階で全体のバランスを考慮して十分な広さを確保することが重要です。

・メンテナンスが求められる

縁側は屋内外の中間領域であるため雨風や紫外線の影響を受けやすく、定期的なメンテナンスが必要です。

特に木材は、塗装や防腐処理を怠ると劣化や腐食が進む恐れがあります。

また汚れや湿気がたまりやすい部分にはカビが発生することもあるため、こまめな掃除が欠かせません。

・防犯対策が必要

ガラス戸や障子などの仕切りがある場合、侵入者にとって弱点となりやすい場所となります。

そのため施錠可能な窓や防犯ガラスの導入、防犯センサーやカメラの設置を検討するようにしましょう。

また庭や縁側周辺に植栽を施す場合には、視界を遮りすぎないデザインにすることで周囲の目が届きやすくなり、防犯効果を高められます。

■縁側のおすすめ活用方法

縁側活用方法

ここでは、縁側のおすすめの活用方法についてご紹介します。

縁側には幅広い使い方があるので、ライフスタイルに応じて間取りに活かしてみてください。

・リラックススペース

縁側は、家族が自然を感じながらリラックスできる空間として最適です。

朝はコーヒーを飲みながら静かな時間を過ごし、昼は庭を眺めながら読書や趣味に集中できる場として活用できます。

庭の景色を楽しむだけでなく、季節の移ろいを感じたり夜には星空を眺めたりと、日常の中で特別な時間を作れます。

・洗濯物干し場

縁側は、洗濯物を干すスペースとしても実用的です。

特に日当たりや風通しの良い縁側なら洗濯物が早く乾き、部屋干しの湿気を軽減できます。

雨が降ってきたときでも縁側に一時的に避難させることで濡れずに済むため、天候を気にせず安心して利用できます。

縁側を干し場として活用することで、家事効率をアップさせましょう。

・子どもの遊び場

縁側は家の中ほど閉鎖的ではなく庭ほど危険が多くないため、安全かつ開放的な環境として遊べます。

おもちゃを広げて遊ぶだけでなく、絵を描いたり簡単な工作をしたりと、創造力を育む場所としても活用できます。

庭や室内から様子を見守りやすいという点でも、安心感があるのがメリットです。

・ペットのケージ置き場

ペットを飼っている場合、縁側をケージやベッド置き場として活用する方法があります。

縁側は日当たりが良く風通しも良い場所であるため、犬や猫が快適に過ごせる環境を作れます。

縁側と庭を自由に行き来できるようにすることで、ペットの運動不足を解消することも可能です。

ただし適切な温度管理や日差し対策を行い、ペットが快適に過ごせるよう配慮するようにしましょう。

■まとめ

縁側のある家は、ゆったりとした余裕が感じられて素敵です。

おしゃれな和モダンデザインにすることも可能で、新築にも人気があります。

もし和風の新築住宅を検討されている場合は、ぜひ本記事を参考にプランを立ててみてください。

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かしの木建設株式会社

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かしの木建設株式会社は、予算や設計、コンサルタント業務を含む建築・住宅工事に50年以上の実績があります。
本コラムのコーナーでは、住まい手に役立つ家づくりの情報を発信しています。

【資格・許可】
千葉県知事許可 県知事許可 建築工事業(特-29)第44199号
土木・とび土木工工事業(般-29)第44199号
大工工事業(般-29)第44199号

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