令和時代は天井が高い家がおすすめな理由|建築家設計のおしゃれな注文住宅実例
開放的なホテルのロビーや天井が高いレストランで、「いつまでもここに居たいな」と感じたことはありませんか?こうした天井が高い空間の気持ち良さを上手に採り入れると、おしゃれで快適なマイホームをつくることができます。
今回は建築家が設計した天井が高い家の写真を見ながら、メリットやデメリット、対策を詳しく解説していきます。
在宅ワークや子育てなど、ご自宅で過ごす時間が多いライフスタイルの方はぜひ参考にしてください。
目次
■令和時代は天井が高い家がおすすめな理由
■建築家が設計した高い天井の注文住宅
■高い天井のメリット
■高い天井のデメリットと対策
■令和時代は天井が高い家がおすすめな理由
・在宅時間が増えている
現代はオンラインミーティングやお子さんのリモート学習などの機械が増え、自宅で過ごす時間も増加しています。自宅時間が増えるこれからのライフスタイルには、開放感のある高い天井のマイホームがピッタリです。
・コミュニケーションスペースが重要
最近はお子さんがスマートフォンを持つことが一般的になり、同じ家に居ても家族の団らんが減ってしまったと感じている方が少なくありません。天井が高く気持ちの良いコミュニケーションスペースを用意することは、家族の絆を深めるためにも重要なことと言えるでしょう。
・土地が安い郊外の選択肢が増えている
リモートワークの普及によって郊外での暮らしを検討する方が増えているのも、高い天井の住まいづくりに有利な状況です。
吹き抜けや平屋といった高い天井の間取りアイデアはある程度土地の広さが必要になるため、坪単価が高い都市部では採用が難しいケースも多いです。土地が安い郊外なら、余裕を持った間取り設計で高い天井の家をつくることができます。
■建築家が設計した高い天井の注文住宅
続いては実際に建築家が設計した、おしゃれな高い天井の住宅実例を見ていきましょう。
二つの寄棟をつなげた屋根形状を活かし、全体の天井を高く設計した開放感あふれるお住まいです。
広縁のようなリビングは、全体が高い勾配天井になっていて大きな開放感のある間取りに。4枚の平面で構成する寄棟はトップ部分が高くなりすぎず、程よい天井の高さをつくることができます。
タイル土間ダイニングも、全面の天井下地をなくして高い空間に仕上げました。薪ストーブとの組み合わせで、アウトドア感のあるワクワクするお部屋ですね。
【詳細ページ】⇒H様邸(設計:(有)堀部安嗣建築設計事務所)
こちらの平屋住宅は片流れに近い大きな屋根の形状を活かした間取り事例です。
トップ部に向かって一直線に伸びる屋根形状のおかげで、一般住宅とは思えない大きな開放感のあるLDKになりました。屋根までの大きく高い窓は、視覚的な広がりとたっぷりの自然光をもたらしてくれます。
【詳細ページ】⇒E様邸(設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE(株))
一般的な形状の二階建て住宅も、工夫次第で高い天井の素敵な間取りを作れます。
総二階ではなく二階部分を少し小さくすることで、高い天井の広いLDKを作りました。天井の梁はあえてそのまま見せ、空間のおしゃれなアクセントとして活用しています。
二階は屋根までの高い天井にして、ロフトスペースをつくり空間を有効活用。お子さんの遊び場やベッドスペースにピッタリです。
玄関正面の階段ホールは吹き抜けにして、ドアを開けた瞬間の解放感を演出しています。
リビングとダイニングキッチンの間に、二階までの大きな吹き抜けホールを作りました。
二階のホールから一階を見下ろすことができ、大きな窓から階下に自然光を届けてくれます。
ダイニングキッチンは吹き抜けと切り離し、下がり壁で区切ることで料理のニオイが広がらないように工夫しています。
■高い天井のメリット
・高い開放感
大きなホテルのロビーやおしゃれなレストランなど、高い天井の空間は解放感があり、いつまでもとどまりたくなるような気持ち良さがあります。一般住宅でも天井高のアップで得られる開放感は大きく、一番の魅力と言っても良いポイントです。
特にリビングなどの広いお部屋では、天井が数十センチ高くなるだけでも体積が大きく変わるため、見え方もかなり変わります。
・自然光を採り入れやすい
天井が高くなると窓も高い位置に配置しやすくなり、採光面で有利になります。高い窓は日影の影響を受けにくく、日中の自然光をお部屋にたっぷり採り入れてくれます。目線が気にならず、カーテンやブラインドを付けなくて済むのも明るいお部屋を作りやすい理由です。
・デザインバリエーションが増える
天井が高いと壁の面積が増え、一般的なお部屋よりデザインバリエーションが増える点も大きな魅力の一つ。
例えば吹き抜けや勾配天井にしたときの梁見せデザインは、シンプルなお部屋のおしゃれなアクセントになります。普通の天井高だと圧迫感が出やすいカラーや材質も、高い天井のお部屋なら選びやすいです。
照明選びのバリエーションも増えるため、ライティングプランで魅力的な空間をつくれるのも高い天井ならでは。
■高い天井のデメリットと対策
・掃除しにくい
天井が高いと掃除が大変、というのはよく言われるデメリットのひとつ。ただし触れる機会がない高い位置の壁や天井を掃除することはあまりありませんので、主に高い位置の窓が問題になることが多いです。
【対策】⇒防汚ガラスにする
高くて窓掃除が難しい場合、雨と一緒に汚れが流れ落ちる防汚コーティングガラスを選ぶのがおすすめです。わざわざハシゴや足場をかけて掃除する手間が省け、きれいな窓の状態をキープできます。
・冷暖房効率が悪い
天井が高くなるとお部屋全体の体積が増えるため、冷暖房のスイッチを入れてから適温になるまでの時間が伸びます。熱損失の大きい窓が増えるのも、冷暖房効率の悪化につながります。
【対策①】⇒シーリングファンを付ける
吹き抜けなど特に天井が高い間取りにするなら、シーリングファンを付けて空気を攪拌してあげるのが効果的です。暖かい空気や冷たい空気が一か所に溜まるのを防げるため、冷暖房効率の改善が期待できます。ちょっとしたアクセントにもなるので、カラーや素材にもこだわってみましょう。
【対策②】⇒高気密高断熱仕様で建てる
最近の住宅では一般的になりつつある、高気密・高断熱仕様の住まいにするのも冷暖房効率の向上に効果的。ペアガラスや断熱性能の高い壁・天井で囲めば外気の影響を受けにくくなり、少ない冷暖房パワーで適温をキープできます。
・照明交換が大変
天井が高いと照明器具の位置も高くなりますから、電気が切れた時の交換が大変という意見も多いようです。特に吹き抜けは照明器具の数も多くなることが多く、普通の脚立では届かないケースも少なくありません。
【対策】⇒長寿命のLEDを選ぶ
白熱電球や蛍光灯よりはるかに長寿命なLEDの照明器具を選べば、電球交換の回数を減らせるのでデメリットを抑えられます。一般的なLED照明の寿命は4万時間以上と言われていて、10年以上使える計算になる製品も少なくありません。
壁紙張替えのタイミングなどで交換すれば、電球切れであわてる可能性も少ないでしょう。
・音が響きやすい
天井が高くなると音の響き方が変わり、普通の天井高のお部屋より気になるケースもあります。特に吹き抜けで上下階の接触面積が大きくなると、リビングの音が寝室で聞こえやすくなるといったデメリットも。
【対策】⇒吸音素材を使う
高い天井のお部屋で音の反射を抑えるには、吸音性のある建材を使うのが効果的です。壁に塗るタイプやタイル状の吸音材など、天井や壁に自然に使える建材もたくさんあります。
■まとめ:高い天井の開放的なマイホームで、快適な暮らし♪
自宅時間が伸びている現代では、昔の規格に縛られず高い天井のお部屋をつくると素敵で快適な時間を過ごせます♪これからマイホームを考えるなら、ぜひ天井の高さにも注目して、理想のデザインと間取りに仕上げてみましょう。
天井の高い素敵なリビングや豪華な玄関をつくるなら、建築家や設計事務の自由な家づくりも検討してみてください。規格住宅にはないさまざまなアイデアで、理想的な居住空間を提案してくれます。
私たちかしの木建設は、東京・千葉エリアを中心に、施工店の立場から建築家をご紹介させていただきます。お客様のご希望に合わせたプロフェッショナルを一緒にお探ししますので、ぜひお気軽にご相談ください。ハードルが高そうな建築家との家づくりも、私たちがトータルサポートすることで一般的な注文住宅のように建てることができます。ほかにもたくさんの施工事例をご紹介していますので、こちらもお時間のある時にどうぞ。