横並びダイニングで失敗?後悔しないための間取り寸法や事例紹介
新築住宅で後悔しやすいポイントとして、「間取り」の計画が挙げられることが多いです。
中でも最近人気の「横並びダイニング」はおしゃれでスタイリッシュな印象になりますが、上手に計画しないと「間取りで失敗してしまった…」という後悔に繋がってしまう場合も。
そこで本記事では、横並びダイニングで後悔しやすいポイントや解決策、おすすめのキッチン・ダイニングの寸法目安などをご紹介していきます。
横並びダイニングはメリットもたくさんある間取り方法なので、賢く計画して居心地の良い住まいづくりを行いましょう。
■「横並びダイニング」とは
横並びダイニングとは、「キッチンカウンターの横並びにダイニングテーブルを配置する間取り」のことを指します。
一般的によく見られる「キッチンカウンターに垂直にダイニングテーブルを設置する」というT字型の間取りに比べると、まだまだ少数派の新しいスタイルと言えるでしょう。
キッチンとダイニングの距離が近くなることで一体感が生まれ、料理中の家族とのコミュニケーションも取りやすくなりますね。
■横並びダイニングで後悔しやすいポイントと解決策
ここでは、横並びダイニングを取り入れた間取りで後悔しやすいポイントをご紹介していきます。
一見おしゃれでかっこよく見える横並びダイニングですが、実際に使ってみると不便に感じてしまうケースが多いです。
ここでご紹介する解決策をチェックして、賢く住まいづくりを計画しましょう。
・後悔①:テーブルの周辺が「狭い」
横並びダイニングにする場合、通常のT字型配置の間取りよりも多くのスペースが必要となります。
そのためあまり広くない住宅で横並びダイニングの間取りにしてしまうと、「新築なのに狭い…」と後悔してしまうことに。
毎日家族が行き来する空間なので、ダイニングテーブルやキッチンの周辺はゆったりめのスペースを確保しておきたいところです。
解決策としては、テーブルの周辺に「最低60㎝」の幅を開けておくのがおすすめです。
30㎝あればギリギリ通ることはできますが、身体を横にしなければならず不便でしょう。
そのためダイニングテーブルと壁の間には、ある程度余裕をもって計画するのがおすすめです。
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・後悔②:キッチンの手元が「丸見え」
横並びダイニングでは、キッチンのワークカウンターとダイニングテーブルが並列で配置されます。
そのためキッチンのシンクやコンロなど、本来は見せたくない「作業スぺース」が丸見えになってしまうのがデメリットでしょう。
普段一緒に生活している家族なら特に気にならないかもしれませんが、お客様を迎える際には片付けが必要になります。
キッチンが丸見えになる問題の解決策としては、ダイニングテーブルとの間に「袖壁」を設置して目隠しにする方法がおすすめです。
イスに座って食事する際には、目隠しでキッチンが見えなくなるためおしゃれさも損ねません。
・後悔③:「リビングへの移動距離」が長くなってしまう
横並びダイニングの間取りはキッチンとダイニングの距離が近くなるものの、キッチンからリビングに行く際の距離が長くなってしまうのがデメリットです。
とくにキッチンが壁に接している「ペニンシュラ型」の間取りだと、リビングに行くのにわざわざダイニングテーブルを回る必要があるため移動距離が2倍に。
大きめのダイニングテーブル設置を検討されている場合には、あまりおすすめできないでしょう。
解決策としては、キッチンを「アイランド型」にする方法が挙げられます。
これならキッチンの両サイドからリビングに抜けられるため、生活動線が大幅に短縮できます。
またキッチンとダイニングテーブルの間に通路を開けておく方法も、手軽な解決策としておすすめです。
■横並びダイニングの間取りメリット
横並びダイニングにはデメリットもありますが、もちろんメリットもたくさんあります。
後悔への解決策を参考にして、メリットを生かした計画をしてみましょう。
・「家事動線」が効率的になる
横並びダイニングだとキッチンとダイニングの距離が短くなり、調理の際の「家事動線」が効率的になります。
たとえば「料理を作ってから食卓に並べる」「食べ終わった食器を運ぶ」といった動作を、ほぼ移動することなく行えます。
また調理の際にダイニングテーブルを作業台代わりに使うこともでき、一石二鳥です。
・子どもの「見守り」がしやすい
横並びダイニングだと、キッチンに立ちながらダイニングの様子が良く見えます。
最近ではダイニングテーブルで勉強するのが一般的になってきましたが、横並びダイニングなら料理をしながら子どもの宿題を見るのも可能になります。
横並び配置にすることでノートや教科書の文字が読みやすくなるため、対面式キッチンよりも便利という声は多いです。
料理中の家族とのコミュニケーションが増えるため、明るく居心地の良い間取りになりそうですね。
・LDKに「統一感」が生まれる
一般的な間取りだと、「リビング・ダイニング」と「キッチン」というようにキッチンだけが別物のようなインテリアになりがちです。
しかしキッチンとダイニングが横並びになっている間取りであれば、ダイニングと同じ素材でまとめたりカラーコーディネートしたりと統一感をもたせることができます。
後回しにされがちなキッチンのコーディネートの優先度が上がり、LDK全体で見た時にまとまりのある素敵なインテリアになるでしょう。
■横並びダイニング間取りのおすすめ寸法は?
ここでは、横並びリビングの間取りにする際におすすめの寸法をご紹介します。
一般的なLDKよりも広めの面積が必要になるなどの注意点があるため、ぜひ新築住宅計画時からしっかり押さえておきましょう。
・横並びダイニングのキッチン寸法
横並びキッチンにする場合のキッチンおすすめ寸法は、「210~270㎝」となります。
壁面に向かって作業する「I型」「L型」といったタイプだと最低150㎝~という小さい寸法でも施工可能ですが、横並びダイニングは対面式にする必要があるため大きめになるのが特徴です。
具体的にはキッチン本体の一方が壁に面している「ペニンシュラ型」、島のようにキッチンが独立した「アイランド型」が挙げられます。
キッチンの周囲にスペースがあるため開放感があるのが特徴で、デザイン性も高くなります。
周囲には、人が通るための60~90㎝の寸法が必要となります。
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・横並びダイニングのダイニングテーブル寸法
横並びダイニングにする場合には通常の間取りよりも多くのスペースを必要とすることから、なるべくテーブルをコンパクトにしておくと全体の計画が立てやすくなります。
ダイニングテーブルの長さは120~180㎝など幅広い種類がありますが、4人掛けの場合135㎝程度あれば十分座れます。
そのため横並びダイニングにする場合のダイニングテーブル寸法は、「長さ140cm、奥行80㎝」程度がおすすめです。
一般的によく見られる「32坪」程度の広さの家であれば、140㎝くらいの長さが丁度よいでしょう。
もちろんもっと広い面積が確保できるのであれば、長いテーブルを置いても問題ありません。
しかしダイニングテーブルの長さが長いほど、「キッチンからリビングに回る際の動線」が長くなってしまうため注意しましょう。
■横並びダイニングで後悔の無い家づくりを
横並びダイニングはおしゃれで洗練されたイメージがありますが、しっかり計画しないと後悔もととなってしまいます。
本記事でご紹介した解決策やおすすめ寸法を参考にして、ぜひ納得のいく住まいづくりに役立ててみてください。
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