おしゃれなリビングの窓アイデア|建築家とつくる注文住宅実例【東京・千葉】
住まいの主役となるリビングはおしゃれに仕上げたいものですが、間取りや内装とともに重要なポイントになるのが窓の配置です。
窓から自然光が入るリビングは明るくさわやかになり、外の空間とつながることで広がりも与えてくれます。
今回は建築家が設計した注文住宅の中から、おしゃれなリビング窓のデザインアイデアをピックアップしてご紹介します。
リビングの窓でよくある失敗例や対策も解説しますので、住まいづくりの前にぜひチェックしてみてください。
目次
■リビングの窓配置は重要!
■建築家のおしゃれなリビング窓アイデア
■リビングの窓でよくある失敗と対策
■リビングの窓配置は重要!
住まいの中で一番大きな間取りであるリビングの印象には、窓のデザインや配置が大きく影響します。
どんなに広いリビングでも窓の位置が悪いと、昼間でも薄暗く圧迫感のある空間になってしまいます。窓が大きすぎても外からの目線が気になり、昼間からカーテンを閉めっぱなしになってしまうケースも…。
逆にリビングの適切な位置に窓を配置すれば、自然光がたっぷり入るワンランク上の空間に仕上げることができます。外の空間と適度につながることで、プライバシーを保ちつつ開放感をアップすることも可能です。
おしゃれで快適なリビングを目指すなら、内装や間取りに加えて窓にもしっかりこだわりましょう。
■建築家のおしゃれなリビング窓アイデア
さっそく実際の注文住宅の中からピックアップした、建築家設計のおしゃれなリビング窓を見ていきましょう。
各詳細ページには住まい全体の写真もたくさん掲載していますので、気になるお住まいはぜひチェックしてみてください。
・カーテンいらずの中庭窓
ロの字型のプライバシー性が高い中庭の回りにLDKを配置し、いつでもカーテンを付けずに眺望を楽しめるお部屋に仕上げました。
中庭を通じて向かいの部屋まで視線が抜けるため、実際の床面積以上の開放感がありいつまでも居たくなる空間に。
中庭の紅葉を眺めながら四季の移ろいを感じたり、青い空や夜空を楽しんだり、格式の高い旅館のような雰囲気を楽しめるリビングです。
・天井までの高く開放的な窓
勾配天井までの高い窓を配置し、明るく開放的なリビングに仕上げました。
本来壁になる部分をFIX窓にすることで、お庭とのつながりを感じることができます。
門塀やシンボルツリーをうまく使い、柔らかく視線を遮ることでプライバシー性も確保。外からの目線を気にせず、ゆったりくつろげる素敵なリビング窓です。
・両側に窓があるリビング
縦長リビングの両側に掃き出し窓を設け、一般住宅とは思えない開放的なリビングになりました。
土間リビングをテラスとつなげることで、掃き出し窓を開けて拡張できるのも特徴的。デザイン・実用面ともに優れた間取りアイデアです。
【詳細】⇒H様邸(設計:奥野公章建築設計室 写真:中山保寛)
・平屋ならではの開放的な連続窓
広縁のようなリビングをぐるりと連続窓で囲み、一般住宅とは思えない開放的な空間に。
柱で区切ったスパンごとに簾で光量や視線を調節できるため、時間帯や過ごし方に合わせて快適な空間をつくれるのも特徴です。
南側に向けた大きな窓は、外観上のデザインアクセントとしても機能しています。
二階の荷重がかからない平屋だからできる、おしゃれなリビングの窓アイデアです。
薪ストーブで暖を取れる土間フロアのお部屋も、お庭を眺められる大きな窓が特徴的。
■リビングの窓でよくある失敗と対策
・窓が大きくて寒い/暑い
たくさんの自然光と素敵な景色を届けてくれる大きな窓ですが、熱伝導性の高いガラスは外部からの暑さや寒さの影響も通しやすい点には要注意。
特にソファやチェアから近い位置に大きな窓があると、冷暖房の効きが悪く快適性の低い場所になってしまう可能性があります。
大きな窓のリビングをつくって、冷暖房効率や光熱費で失敗したと感じる方は少なくありません。
【対策】⇒断熱/遮熱効果のある窓ガラスを選ぶ
最近の新築住宅は断熱性能の高いペアガラスが標準になりつつありますが、大きな窓の場合さらに断熱/遮熱性能にこだわりましょう。
特殊なガスを封入したり真空層を設けたりして断熱性能を高めたガラスを使えば、大きな窓の冷暖房効率悪化を軽減できます。
遮熱タイプの窓ガラスなら、自然光を程よく採り入れながら直射日光がお部屋を熱するのを防いでくれます。
特に大きな窓をつくる場合は快適なリビング空間をつくるため、窓の断熱/遮熱性能にも注目してみてください。
・窓をつくりすぎて家具配置が難しい
眺望や採光性を重視して窓をたくさんつくると、その分壁が減るため家具の配置が難しくなるケースも多いです。
窓にピッタリと家具を置くとホコリや汚れが気になりますし、外から裏側が見えてしまうためデザイン的に良くありません。
【対策①】⇒造作収納で市販家具を買わない
窓の形状やサイズに関わらず効果的な対策として、なるべく造作収納をつくって市販の収納キャビネットを置かないのがおすすめです。
ソファ・ローテーブル・テレビボードなど最低限の家具でまとめれば、窓が多くてもそれほど配置に困ることはないはず。
お部屋の凹凸がなくなり、床面が広がりリビング全体の開放感がアップするのも造作収納のメリットです。
【対策②】⇒家具と間取りをトータルコーディネート
引っ越し後にリビングの家具配置で悩む失敗は、間取りと家具選びを同時進行することで防げます。
特に窓を多く配置する場合、新居で使う家具を決めて寸法までしっかりシミュレーションしましょう。
内装と家具のデザインをトータルコーディネートすることにもなり、結果的に統一感のある素敵なリビングになりますよ♪
・雨戸が無いので防犯面が心配
最近はサッシの防水性能がアップしたことで、デザインを優先してシャッターや雨戸を付けない新築も増えてきました。
雨戸がなくても普段の生活上は問題ありませんが、旅行や出張などで長期留守にする際の防犯面の不安に後から気づく方も多いです。
【対策】⇒防犯ガラスを選ぶ
通りから見えにくく空き巣に狙われそうな窓は、特殊なフィルムを使った防犯ガラスを選ぶのがおすすめです。
防犯ガラスも割れないわけではありませんが、侵入に時間がかかるため空き巣に対する抑止力になります。
「この家は防犯対策している」と泥棒に思わせることができますので、家を長期開けることが多いなら防犯ガラスを検討してみましょう。
・通りに面した窓の目線が気になる
リビングは大きな掃き出し窓があるため、いざ暮らし始めてから通りの目線が気になってくつろげないというのも良くある失敗例。
特に交通量や人通りが多い通りに面している場合、眺望や採光とプライバシーの両立は難しい問題です。
【対策】⇒外構の工夫で視線を遮る
リビングの窓と通りの位置関係が近い場合、なるべくフェンスや生垣など外構側で視線をコントロールするのがおすすめです。せっかく大きな窓をつくったのに、昼間からカーテンを閉めっぱなしではもったいないですよね。
完全に視界をふさぐフェンスは圧迫感が出てしまうため、人や車の目線の高さだけ隠して上下はオープンにするとバランスを取りやすいです。
成長するまで少し時間がかかりますが、生垣も柔らかく視線を遮ってくれる外構アイデアです。
できるだけ外側で視線を遮り、日中はカーテンを開けて日差しを採り入れられるリビングを目指しましょう。
・日差しでテレビが見えにくい
ソファ・テレビ・窓の位置関係が悪いと、朝日や西日が反射してテレビが見えにくくなるケースがあります。
太陽の位置が高い春夏は問題なくても、角度が変わる秋冬の時期になって失敗に気づくことも少なくありません。
【対策】⇒東・西側の窓からの光を計算する
特に直射日光が問題になりやすいのは、太陽が昇る東側と沈む西側の窓配置です。リビングに東・西向きの窓を付ける場合、必ずソファやテレビの位置も含めて光の入り方を確認しましょう。日差しは図面や3Dパースでは確認できませんので、夕方や朝の時間帯に土地を見てみるのがおすすめです。太陽の位置や角度を見ながら、図面と照らし合わせて考えてみてください。
■まとめ:素敵な窓のリビングで理想のライフスタイルを
住まいの中でも過ごす時間が長いリビングは、窓の配置にこだわることでイメージや快適性が大きく変わります。
ここでご紹介した以外にもたくさんのおしゃれなリビング窓アイデアがありますので、理想の間取りを追求してみましょう。
世界に一つだけの素敵なオリジナルリビングを目指すなら、材料や工法の制限がない建築家との家づくりがおすすめです。
私たちかしの木建設は施工店としてお客様のお話を伺い、多くの建築家・設計事務所からピッタリな人材をご紹介しています。
建築家の家づくりに興味があるけどハードルが高そう…と心配な方も、一般的な注文住宅と変わらない手順で取り組めますので、ぜひお気軽にご相談ください。
千葉・東京エリアを中心にたくさんの施工事例も公開しています。こちらもお時間のある時に、ぜひ参考にしてみてください。