カッコいい玄関デザインの作り方|建築家設計のおしゃれな注文住宅実例
テレビの取材などで見かけるおしゃれなデザイナーズハウスは、玄関のドアをくぐるシーンからワクワクさせてくれますよね。マイホームの顔となり住む人やお客さんを迎える玄関は、デザイン性にもこだわってカッコよく仕上げたいところです。
今回は建築家が設計したおしゃれな玄関の間取り実例写真を見ながら、デザインの作り方について学んでみましょう。
目次
■玄関デザインは満足度に直結する
■建築家設計のおしゃれな玄関デザイン実例
■カッコいい玄関デザインの作り方
■玄関は使いやすさも重要
■玄関デザインは満足度に直結する
その家を訪れる人が最初に目にする玄関のデザインは、住まい全体の印象を決める大切な要素です。外玄関は毎日の行き帰りで目にする場所ですし、ドアを開けた時の景色が良いと我が家への愛着もひとしおです。
逆にこだわりの住宅デザインが、暗くてジメジメした玄関で台無しになってしまうことも少なくありません。お客さんを最初に迎える大切な場所でもありますから、アプローチ・外観・内装のデザインに一貫してこだわってみましょう。
■建築家設計のおしゃれな玄関デザイン実例
実際に建築家が設計した玄関デザインの実例を、内装・外観ともにご紹介します。
【内装】
天然木の質感をベースにした、高級感あふれる玄関のデザインです。
玄関を入る動線と逆向きの階段配置でプライバシーを守りつつ、スケルトンデザインで二階の自然光が届く明るい空間に。
奥行のある土間と背の高いシューズボックスで、不要なアイテムが出ていないスッキリした玄関をキープできる設計です。
開放感のある玄関をつくるなら、吹き抜けとの組み合わせはぜひ検討したいところです。屋根までの高い吹き抜けにすることで、実際の床面積より広く見える素敵な玄関ですね。
階段の壁配置に工夫して、入り口からは見えないようにしているのもデザインの工夫。シンプルな直線で玄関を構成することで、飽きの来ない上品なモダンテイストに仕上げました。
▽実例の詳細⇒Y様邸(設計:赤桐雅子・西田雄一建築設計事務所)
【外観】
シンプルなシルエットの平屋玄関に、遊び心のあるアプローチを組み合わせた外観デザインです。不規則に重なるコンクリート土間のアプローチは、階段より幅が広く安全性にも配慮しています。周りの下草やさりげない目隠しになるシンボルツリーや生垣も、玄関を彩るアクセントの一つ。
二世帯住宅の玄関ドアを、同色のパネルで一体化させてシンプルな外観とトータルコーディネートしています。ばらばらに配置するよりまとまり感が出て、全体を引き締めるブラウンのアクセントにもなりました。
■カッコいい玄関デザインの作り方
・外観と内装に統一感を持たせる
玄関は外から見た時の外観、アプローチや門扉などの外構、ドアや内装まで一つの世界観で統一しましょう。雰囲気の良い旅館やホテルは、ロビーからお部屋の内装まで同じテイストで統一されていますよね。特にドアを一枚隔てた内側と外側は別の空間と認識してしまいがちですが、連続した空間としてデザインするとおしゃれに仕上がります。
内装と外構では使う建材が変わってきますが、和風・モダン・ナチュラルなどテイストを統一することは可能です。通りから家の中に入るまでの一連で見える景色を、トータルコーディネートしてみましょう。
・収納をしっかり確保する
玄関をカッコ良く見せるには、たっぷりの収納をつくって生活感を見せないことも大切です。せっかくこだわってつくったデザインも、雨具やシューズが散らかっていては台無しになってしまいます。
逆にいつもモノの無いスッキリ状態をキープできれば、それだけでワンランク上のカッコいい玄関に見せることができます。大きなシューズボックスやシューズインクロークなど、生活感が見えない収納を考えてみてください。
・照明にこだわる
高級感を演出しやすい間接照明やブラケットライトなどライティングプランにこだわると、ワンランク上の玄関を演出できます。基本的な明るさと安全性は確保したうえで、明暗にメリハリをつけてみましょう。
ギャラリースペースを作り、スポットライトやダウンライトで照らしてあげるのも素敵ですね。夜の玄関がグッとおしゃれになりますので、ぜひ照明選びや配置にこだわってみてください。
・開放感を演出する
広い土地や建物の確保が難しい日本では、玄関の狭さに不満を感じることも少なくありません。広い玄関をつくるのが難しい場合、吹き抜けや勾配天井など高い天井で開放感を演出するのがおすすめです。
天井が高くなると実際の床面積より玄関が広く見え、高い窓からたっぷり自然光を採り入れることができます。
玄関からまっすぐの廊下に視線を誘導して、視覚的な広がりを持たせるのも効果的です。ドアの正面に窓を配置して、視線が抜けるようにしてあげるのも良いですね。
■玄関は使いやすさも重要
・センサーライト
これから建てるなら、玄関の内外どちらもセンサーライトを選ぶのが基本と言って良いでしょう。
外部のセンサーライトは時間や明るさの変化で自動点灯でき、夜中でも人の動きを感知して点灯してくれて防犯効果も期待できます。消し忘れがなくなるため、電気代を節約できるのもメリット。
玄関内側をセンサーライトにしておけば、暗い中スイッチを探さずに済みます。荷物やお子さんの抱っこで両手がふさがっているときに大助かり。
・電子ロックキー
最近普及し始めた玄関ドアのタッチキーや電子ロックキーは、出入りの手間を大きく軽減してくれる便利設備です。
かざすだけのカードキータイプやカバンに入れたまま開錠できるリモコンキー、スマートフォンキーなどさまざまなタイプが登場しています。鍵穴をなくすことでピッキング対策にもなるなど防犯面のメリットもあり、これからのマイホームならぜひ検討したい設備のひとつです。
・将来のバリアフリー対応
若い時に建てるマイホームでも、長く暮らすことを考えると将来バリアフリー化できるようにしておくのがおすすめです。例えば車椅子が通れる幅のドアや土間にしておけば、将来スロープ化するだけで生活を続けられます。
上がり框の段差を小さくしたり、連続手すりを付けられるようにしておいたり、足腰が弱ってきたときのことも考えておくとリフォーム費用を抑えられます。
・シューズ以外のアイテム収納
カサやカッパなどの雨具、ラケットやボールといったスポーツ用品など、玄関にはシューズ以外のアイテムもたくさん集まります。趣味やライフスタイルに合わせて収納アイテムを想定しておけば、使いやすくスッキリした玄関をつくることができます。
例えば自転車が趣味の方なら、少し広めの土間スペースをつくって屋内保管できると良いですよね。スタンドでカッコよくディスプレイすれば、玄関のアクセントにもなって一石二鳥。
■まとめ:オリジナル玄関デザインで素敵な住まいづくりを
住まいの外と中をつなぐ大切な間取りである玄関は、使いやすさはもちろん、デザインにもしっかりこだわりましょう。素敵な玄関デザインは、住まい全体のイメージをグッと魅力的にしてくれます。アプローチから門扉、建物の外観から内装までトータルコーディネートして、一日の始まりと終わりを素敵に彩りましょう。
オリジナリティのある理想のマイホームを目指すなら、既存の枠にとらわれない建築家との家づくりも検討してみてください。ハウスメーカーや工務店にはない間取りアイデアで、暮らしやすくおしゃれなオリジナルハウスを提案してくれますよ♪
私たちかしの木建設は東京・千葉エリアを中心に、施工店の立場から建築家・設計事務所をご紹介しています。たくさんの建築家と家づくりをしてきた経験をもとに、お客様のご希望にピッタリのプロフェッショナルをご紹介できるのが私たちの強み。一から建築家探しをする手間を省き、普通の注文住宅と変わらない家づくりが可能です。