「和モダンな家」はスタイリッシュでありながら和のテイストも感じられ、おしゃれな雰囲気が人気です。

また「平屋」もシンプルな間取りが使いやすく、建築コストも抑えられると幅広い世代から指示されています。

新築一戸建ての場合は外観や内装が自由に決められるので、「和モダンな平屋を建てたい！」とお考えの方も多いでしょう。

そこで本記事では、和モダンな平屋を建てる際に守りたいポイントを徹底解説していきます。

具体的な間取り事例もご紹介するので、新築一戸建て計画の際にはぜひ参考にしてみてください。

 

■和モダンな平屋に憧れる

昔ながらの家のイメージがある「平屋」は、じつは最近若い世代にもブームとなっています。

人気の理由としては、以下が挙げられます。

• 階段がなく足腰への負担が少ない
• 2階建てよりも安い価格で建てられる
• 老後のリフォームが不要
• おしゃれな間取りになる

 

平屋は見た目がおしゃれなだけでなく、フラットな間取りのため身体的な負担も少なくできます。

「老後には階段の上り下りが大変」という声がよく聞かれますが、平屋であればリフォームの必要もありません。

 

そして「和モダン」なスタイルは、平屋との相性もばっちり！

どこかほっとする外観や内装は、幅広い世代の方におすすめです。

 

■和モダンな平屋計画のポイント

ここでは、和モダンな平屋を計画する際に押さえておきたいポイントをご紹介します。

外観や内装、間取りのコツを守れば、簡単に和モダンな住宅が実現します。

 

 

【関連ページ】広々リビングのデザイン住宅｜木の家の心地よい暮らし

 

・【外観】木目×黒を取り入れる

和モダンな平屋の外観は、「木目」と「黒」を組み合わせるのがおすすめです。

まず木材はもともと和風建築で広く使われてきた素材なので、和モダンな雰囲気とぴったり！

しかしすべて木目でそろえてしまうと、単なる「和風住宅」になってしまいます。

そこで「黒」を取り入れることで、和モダンに変えることができるのです。

 

「黒は外観が暗い雰囲気になりそう」と思われがちですが、効果的に取り入れることでスタイリッシュな外観にまとまります。

まるで美術館のような上質な外観になるので、ぜひ黒を取り入れてみましょう。

 

・【内装】自然素材を生かす

和モダンな家の内装には、「自然素材」を取り入れるのがよいでしょう。

自然素材とは木材、珪藻土、和紙、陶器といった「人工物を使わない自然のままの素材」のことを指します。

たとえば無垢材のフローリングを床に敷く、リビングの壁を珪藻土塗りにするといった方法が考えられます。

自然素材は手触りがよく見た目にもおしゃれなので、和モダンな雰囲気との相性ばっちりです。

 

また人工的な素材だと「シックハウス症候群」などのトラブルが起こりがちですが、自然素材であれば健康にもやさしい住まいが作れます。

さらに自然素材自体が「呼吸」する機能を持っているため、室内の湿度を快適に保ってくれる効果も。

長く健康的に暮らせる住まいにするには自然素材の活用がおすすめです。

 

・【間取り】仕切りのない大空間

和モダンな間取りにするには、「広い大空間」を取り入れるとスタイリッシュな印象になります。

写真のように高さを生かした吹抜にすれば、開放感のある空間に。

従来の和風住宅だと各部屋を細かく仕切る間取りが一般的ですが、あえて洋風の大空間にすることで現代的なイメージにできるでしょう。

 

■和モダンな平屋事例の間取りを紹介

ここでは、実際の住宅の事例から和モダンな平屋の間取りをご紹介していきます。

部屋別の計画ポイントもまとめているので、新築一戸建ての間取りのご参考にしてみてください。

 

【事例詳細】K様邸（設計：NLデザイン設計室）

 

・外観

こちらは、外壁の木目とアクセントカラーの黒が相性ばっちりの事例となっています。

建物自体は「平入り」の和風建築の外観となっていますが、ウッドデッキの木材がカジュアルな雰囲気で和モダンな印象です。

外観全体のカラーを黒と木目、白の3色でまとめることで、すっきりとしたデザインに仕上がっています。

 

・玄関ホール

玄関ホールを吹抜にすることで、開放感のある広々とした空間にできます。

天井が高いため「目線が上に」なり、玄関に入った瞬間の印象が良くなります。

こちらの事例では玄関ホールに3畳程度のスペースを割いており、通常の間取りよりも広めです。

また壁面にブラケットライト（壁付照明器具）を設置することで、デザイン的にもおしゃれにまとまっています。

 

玄関ホールの横には「シューズクローク」が設けられています。

木目を基調としたすっきりとしたデザインなので、和モダンな雰囲気にぴったりです。

また間取りにシューズクロークを取り入れることで、生活の利便性がぐんとアップします。

靴を収納するほか、ベビーカーやスーツケースといった大型の荷物を収納したり、アウトドアグッズやガーデニング用品を置いておくことも可能です。

 

・リビングダイニング

こちらのリビングダイニングは、シンプルで上品な間取りが特徴です。

床材と天井材には同じ木材を使っており、すっきりとまとまっています。

天然の自然素材は柔らかい質感が魅力で、素足で歩いてもヒヤッとした感覚がありません。

また年月を経るにつれて変化する「経年変化」があり、新築時と比べると徐々に色合いが濃くなっていきます。

自然素材ならではの魅力を実感できるため、長く快適に過ごせそうです。

 

 

【関連ページ】自然素材の家で理想の暮らし｜メリットや注意点も

 

 

・キッチン

キッチンは、リビング・ダイニングとは別室の間取りとなっています。

最近では「LDKが一体になっている間取り」も多いですが、あえて別にすることのメリットもたくさんあります。

たとえば「料理のにおいや音がリビングに届きにくくなる」「調理器具が片付いていなくても気にならない」といった点が挙げられるでしょう。

キッチンは調理、後片付けといった作業が必要になるため、どうしても散らかりがちです。

しかしセパレートにしておけば普段過ごすリビングから見えないため、多少片付いていなくても気になりにくいのです。

 

・和室

こちらは、畳を敷いた和室スペースです。

最近では和室自体を設けない間取りも多いですが、あえて和室を作ることで部屋の使い方が広がります。

• 来客用のゲストルームにする
• 子供の遊びスペースとして使う
• 洗濯物を畳むなど家事スペースにする

和室は洋室とは違い畳敷きなので、「そのまま横になれる」というのが最大の魅力です。

そのためわざわざベッドやカーペットを置かなくても、寝室や遊びスペースとして活用できます。

汎用性が高いため、間取りに取り入れると便利でしょう。

 

・寝室

こちらの間取りでは、寝室の天井を木目にしています。

傾斜天井にすることで天井の高さを確保でき、広々とした印象に。

木目の優しい雰囲気で、眠る前もリラックスした気持ちになるでしょう。

照明器具は壁面に設置するブラケットを採用しているため、光源が直接目に入りにくくまぶしさを軽減できるのもメリットです。

 

まとめ｜和モダンな一戸建てでおしゃれな暮らし

和モダンな住宅は「おしゃれ」でありながら「ほっとする雰囲気」もあり、幅広い世代に人気です。

木目などの自然素材を上手に取り入れ、快適な住まいを計画してみましょう。

 

 

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