手入れが大変で後悔?無垢材の家のデメリットと解決策まとめ|納得のいく新築住宅に

無垢材は、木の素材感がそのまま残る「自然素材」として人気が高まっています。

加工されたフローリングやクッションフロアとは違い、無垢な風合いや温もりが魅力ですね。

しかし住宅で無垢材の使用を検討し始めると、「お手入れが大変」「価格が高い」といったデメリットも気になります。

そこで本記事では、無垢材でよくあるデメリットと解決策をまとめてご紹介していきます。

デメリットを知っておくことで、住宅計画をスムーズにすすめましょう。

 

■無垢材とは

無垢材とは、「天然木から切り出した木材を、そのまま使用した建設資材」のことを指します。

無垢材は多くの場所で使われており、床のフローリングや壁、テーブルやいすといった家具など様々です。

余計な加工をしていないため、木本来の質感が残っているのが特徴です。

自然の「調湿効果」があるので、室内がいつでも快適な状態に保てるのもメリットでしょう。

 

代表的な無垢材には、パイン・ナラ・ウォールナット・ヒノキ・杉などの種類があります。

樹種によって色合いが異なるため、和モダンからシンプル、ナチュラルなど多様なインテリアテイストに合わせることも可能です。

 

■無垢材のデメリットと解決策

ここでは、無垢材でよく聞かれる代表的な「デメリット」についてご紹介します。

それぞれの「解決策」も合わせてまとめているので、無垢材の導入に迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

 

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・デメリット①コストが高い

 

無垢材は、一般的な合板に比べると価格が高くなりがちです。

無垢材と普通の木材(合板)との価格の違いは、下記のようになります。

  • 普通の木材(合板)の価格:4,000~9,000円/㎡
  • 無垢材の価格:5,000~20,000円/㎡

1㎡あたりで数千円の違いが生じてしまうため、家全体で考えるとさらに価格差が付いてしまいます。

これは、無垢材は製材できる量が少なく、希少であることが主な理由です。

 

また合板が大きなサイズの規格があるのに対して、無垢材はサイズが小さくなります。

そのため一度に貼れる面積が少なく、施工費も余分にかかるケースが多いでしょう。

 

【解決策】使う場所を厳選する

無垢材を使った家でコストダウンするには、「無垢材を使う場所を厳選する」のがおすすめです。

たとえば普段もっとも過ごす時間が長い「リビング」「ダイニング」といった部屋は無垢材にして、使用頻度の少ない「廊下」「トイレ」といった部屋は合板にする、というように使い分けるとよいでしょう。

無垢材を厳選して使うことで、トータルの費用を安く抑えることができます。

 

・デメリット②傷が付きやすい

 

無垢材は天然の木をそのまま使っているので、力が加わると「傷が付きやすい」という点がデメリットでしょう。

合板の素材であれば傷が付きにくい加工がされている製品があるため、傷つきやすさを気にして無垢材を避けるケースもあります。

 

【解決策】お手入れで修復可能

たしかに柔らかい無垢材は傷が付きやすいですが、適切なお手入れをすれば「元の状態に修復する」ことが可能です。

これは合板の素材にはない特徴で、無垢材ならではのメリットともいえるでしょう。

お手入れ方法は、下記のようになります。

  • 調味料のシミ:濡れタオルの上からアイロンをかけて浮かせる
  • ひっかき傷:へこみにスチームアイロンを10~30秒当てる
  • 油性ペンの汚れ:紙やすりで削り取る

無垢材は自然治癒力を持っているので、水分を含ませると元の状態に戻ろうと膨らむのが特徴です。

またどうしても取れない汚れであれば、表面を削り取ることできれいな面が現れます。

合板のフローリングは「汚れたら終わり」ですが、無垢材であればお手入れ次第で長く使えるでしょう。

 

・デメリット③表面が経年変化してしまう

 

無垢材は天然素材のため、紫外線に当たると徐々に色合いが変化していきます。

最初は薄い色だった無垢材も、数年~数十年経つと濃い色味に変化していくのが特徴です。

色味の変化は樹種や塗装によって異なり、一般的には「油分の多い木材の方が濃い色」になっていきます。

 

【解決策】木の「味わい」を楽しむ

無垢材は新築時のまっさらの状態も素敵ですが、時を経て状態が変化した木目も「味わい」を感じられます。

時間が経つと辺材と心材の差がくっきりと浮き出てくるので、「木目らしさ」も強くなります。

定期的にオイルやワックス掛けをすることで、美しい状態を長く保てるでしょう。

「メンテナンスは面倒…」と感じてしまう方も、年に1回程度であればそれほど苦にならないという声は多いです。

無垢材のお手入れを機に、DIYを趣味にしてみるのもおすすめです。

 

・デメリット④湿気で膨張してしまう

 

無垢材には木質繊維が豊富に含まれるため、「湿気を吸ったり吐き出したりする」という性質があります。

これによって、湿気が多くなると自然に空気を快適な状態に保っています。

 

しかし毎日雨が降り続く梅雨の時期などは、湿気を吸いきれず無垢材が膨張してしまうこともあります。

最終的には「反り」となって膨らんでしまうため、建付けに影響があることも。

 

【解決策】「柾目」の無垢材を選ぶ

木材には、製材する方向の違いによって「柾目」「板目」という種類があります。

柾目は材木の中心から放射状に引いた木材で、繊維が縦に通るのが特徴です。

一方で板目は、材木を端から順にカットして製材します。そのため年輪が楕円状に現れるという違いがあります。

こういった性質により、「柾目の方が内部がしっかりと詰まっており、湿気の影響を受けにくい」のがポイントとなります。

よって、無垢材で湿気の影響を受けにくくするには、柾目の木材を選ぶ方がおすすめです。

柾目は板目に比べると希少なため価格は高価になりがちなので、リビングやキッチンなどよく使う場所のみ柾目にするという方法でもよいでしょう。

 

【関連ページ】自然素材の家で理想の暮らし|メリットや注意点も

 

■場所別|新築住宅で無垢材を使う際の注意点

ここでは、新築住宅で無垢材を使う場合の注意点を「場所別」にまとめていきます。

「どの場所で無垢材を使おうか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

・リビングダイニング

造作

リビング・ダイニングはもっとも過ごす時間の長い部屋で、家族が集まる空間でもあります。

そのため、無垢材が使われる頻度も最も高くなっています。

具体的には、「床材」「天井材」として無垢材を使うのがおすすめです。

床に無垢材を使えば、湿気の多い時期でも調湿効果でさらりとした質感で過ごせます。

また天井材を無垢材にすれば、落ち着いた木の風合いでリラックス効果も。

 

・キッチン

キッチンにも無垢材を使うと、リビング・ダイニングとの統一感がでておしゃれにまとまります。

ただし水を扱う場所になるため、「水で濡れてしまったらすぐにふき取る」といった対策を取る必要があります。

水を放置してしまうと、膨張や腐食の原因になってしまうからです。

そのためすべてを無垢材にするのではなく、写真のように「シンクやワークトップ周りのみ水に強い素材を取り入れる」のがよいでしょう。

 

・寝室

寝室は一日の疲れを癒しゆっくり休む場所のため、無垢材を使うとリラックス効果が高まります。

「ヒノキ」「オーク」といった香りのよい樹種を選ぶと、木の優しい香りがアロマの役割も果たすでしょう。

 

 

まとめ|新築住宅は無垢材で居心地の良い住まいに

無垢材にはデメリットもありますが、経年変化による表情の移り変わりや調湿効果など、メリットもたくさんあります。

コスト面が気になるという方は、場所別に厳選した部屋のみ取り入れるといった工夫をするのもおすすめです。

新築住宅計画の際には、ぜひ無垢材の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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かしの木建設株式会社

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かしの木建設株式会社は、予算や設計、コンサルタント業務を含む建築・住宅工事に50年以上の実績があります。
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千葉県知事許可 県知事許可 建築工事業(特-29)第44199号
土木・とび土木工工事業(般-29)第44199号
大工工事業(般-29)第44199号

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