木造住宅でも高級感を出せる?設計のポイントや上手な作り方
木造住宅は木のぬくもりが感じられて、ナチュラルな魅力がありますよね。また見た目だけではなく、地球環境にも優しいなどメリットがたくさん!ぜひ木造住宅でおしゃれな住まいを計画してみましょう。
目次
■おしゃれな木造住宅を建てたい
■木造住宅で高級感を出すポイント
■高級感のある木造住宅の作り方
■木造住宅で高級感を演出しよう
おしゃれな木造住宅を建てたい
住宅の構造には鉄骨、鉄筋、木造など様々な種類がありますが、木造住宅には自然素材ならではの温かみがあります。またコストが比較的お値打ち、軸組み工法の場合は間取りの自由度がききやすいなど、メリットもたくさん。そこでこの記事では、木造住宅で計画する場合に上手に高級感を出すポイントを紹介していきます。
「木造住宅は安い分チープな印象になってしまうのでは?」「木造住宅でもおしゃれで高級感のある家にしたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
木造住宅で高級感を出すポイント
最近はテレワークの普及で、おうち時間を充実させることが注目されています。家で過ごす時間が長い分、気に入った内装に仕上げたいものですよね。
雑誌やインテリアショップで見かけるようなおしゃれなインテリアは、自分の家ながら非日常的な雰囲気も感じられます。
工夫次第で高級リゾートホテルのような内装にもできるので、ぜひポイントを参考にしてみましょう。
勾配天井を取り入れる
E様邸(設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE(株))
勾配天井は斜めになっている天井のことで、写真の事例のようにすっきりとしたシャープなラインが特徴ですね。本来は天井面を張り、屋根裏のデッドスペースになってしまう場所をあえて見せているため、空間を有効活用できるというメリットもあります。また天井がない分高さを強調できるので、開放的で高級感のある印象に見せることができます。
こちらの事例では勾配屋根の形状をそのまま生かし、大胆に勾配天井として活用しているのが特徴です。木目の模様が家具や建具ともマッチしており、全体として統一感がありますね。天井まで高い空間が抜けているのを生かすため、壁面に大きな窓を設けているのも面白いです。
こちらの事例も木造住宅で、リビングに勾配天井が作られています。リビング自体の広さは10畳程度ですが、勾配天井で高さがある分、空間が広く見えていますね。
よくある疑問として「天井が高くなっているため冷暖房の効率が悪くなるのでは?」と思われがちですが、写真のようにシーリングファンを設置すればその問題を解決できます。一般的に冷たい空気は下に、暖かい空気は上に溜まる性質がありますが、シーリングファンを使うことで空気が攪拌されるのです。また構造材としての梁が見えていますが、空間にアクセントが生まれておしゃれです。
大きな窓を設置
大きな窓を設置すると、開放感があって心地よい住まいとなります。窓があると外からの太陽光がたっぷりと入ってきて、室内空間が明るくなりますね。開閉式の窓にしておけば、通風もよくなって空気も爽やかです。こちらの事例ではぐるりと囲まれている一面が窓になっており、リゾートのような高級感のある雰囲気が感じられます。
一般的に木造軸組み工法は、柔軟に間取りの計画ができるのがメリットです。柱と梁で支えられている構造なので、さまざまなデザインに対応することが可能。柱と柱の間に入っている間柱が壁材の下地となり、石膏ボードなどの面を張っていくことで作りあげていきます。
ツーバイフォーやALCパネルのように壁面で構造を支える仕組みではないため、変形地などの複雑な構造でも自由に設計できるのです。写真の事例のように大きな開口部を設けたい場合には、木造がおすすめですよ。
こちらの事例では大きな掃き出し窓が設置されており、ギャラリーのような高級感のある空間に仕上がっています。大きな窓のメリットとしては、外からの自然の光がたくさん入ってくることが挙げられるでしょう。部屋全体が明るくなるので、日中は照明器具を点けなくても快適に過ごせます。また冬場には暖かな日差しが心地よく、暖房費用も節約できますね。
窓からは外の景色も見え、中と外が一体となった空間としても楽しめます。家の中にいながらアウトドアの雰囲気を感じたり、外の風景をインテリアの一部として取り入れたりするなどさまざまな楽しみ方があります。
造作家具を作る
「造作家具」とはその家に合わせてオーダーメイドで作成する家具のことを指します。寸法がぴったり合っていたり家の内装と揃えて作れたりするため、高級感のある部屋になります。しかし一般的な既製品の家具と比べると、どうしても値段や敷居が高いイメージがありますよね。じつは造作家具にはいろいろな種類があり、既製品よりも逆に安くつく場合もあります。
写真の事例では壁面取り付けの棚が造り付けられており、シンプルな内装の中でアクセントとして際立っています。2つの棚の高さをあえて変えていることで、空間に変化をもたらしていますね。こちらのように簡単な作りの棚であれば、既製品を購入するよりも安価に作成することも可能です。造作にすることで、インターホンやスイッチ類といった配線設備を上手に避けて設置できているのもメリットでしょう。
造作家具を作る際には、部屋の寸法に合わせたデザインをするところから始めます。設置場所のサイズ、隣接する下地、搬入方法、組み立て方法…といった一連の作業をトータルで考えられるので、その家にぴったり合った家具に仕上がるのです。設置場所によっては数ミリ単位での誤差が生じる可能性もあるので、設置現場にて最終調整を行うこともあります。
写真の事例では、キッチン横のダイニングスペース壁面に収納棚を作りつけています。壁面の長さにぴったり合っているだけでなく、テーブルセットを置いたときに邪魔にならずに余裕をもって出入りできる寸法も確保できていますね。シンプルな作りの造作家具にすれば逆にコストを抑えられることも多いため、木造住宅には特におすすめの方法です。
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高級感のある木造住宅の作り方
木材にこだわる
材質で選ぶ
高級感のある家に仕上げるには、木の素材にこだわると上品にまとまります。もっともよく知られている高級木材は「ヒノキ」です。ヒノキチオールという精油成分が含まれており、殺菌力や耐水性が高いのが特徴となっています。独特の香りもあり、森林にいるような清廉な気分にリフレッシュできると人気です。
「スギ」も建築資材としてよく使われる素材で、柔らかい材質のため家具にも使われます。白っぽくシンプルな木目なので、どんなインテリアにも合わせやすいです。濃い目のブラウンのインテリアにまとめるなら、「ウォールナット」や「クリ」といった素材も人気です。木目が美しく、高級家具としてもよく使われています。
暮らし方によって選ぶ
木材の選び方のポイントにもいろいろありますが、家に暮らす人のライフスタイルで選ぶのもおすすめです。小さい子どもやお年寄りがいる場合、クッション性の高く柔らかい木材を選ぶのが良いでしょう。天然の無垢材は肌に優しく、子どもが転んでも衝撃を吸収してくれます。
しかし柔らかい木材は傷が付きやすいというデメリットも。メンテナンスの手間を掛けずに美しい状態を保ちたいのであれば、ある程度硬さのある集成材を使うのが向いています。多少の衝撃が加わっても傷が付きにくく、食べ物や飲み物がこぼれてもサッと拭いて綺麗にできます。
その家に暮らす人の家族構成や考え方によっても選ぶ木材の種類は違ってくるので、木材選びの際はよく検討するようにしましょう。
工務店選びが重要
木造で高級感のある住宅を建てるには、最初の工務店選びが重要です。デザイン性の高い住宅作りにこだわりを持っていたり、無垢材にこだわっていたりと、その工務店ならではのポイントがあると安心です。
とくに木造住宅は構造やデザインの自由度が高いため、しっかりと施主の希望や意見をヒアリングした上で設計してくれる工務店がおすすめです。木造住宅は建築費用が比較的安く抑えられやすいため、ぜひ素敵な内装にこだわって高級感のある住宅を計画しましょう。
木造住宅で高級感を演出しよう
木造住宅は鉄骨やコンクリート造に比べるとコストがお値打ちな工法ですが、デザインにこだわることで高級感のある仕上がりになります。木の素材ならではの温かみもあり、暮らしやすい住まいになること間違いなしです。
住宅を計画の際には、ぜひおしゃれで高級感のある木造住宅も検討してみてはいかがでしょうか?
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