木の家をおしゃれに作るポイントまとめ|建築家住宅
日本の住宅は多くが木造となっており、古くから建築に活用されています。
木の家はコンクリートや鉄筋にはない「温もり」があり、どこかほっとする気持ちになりますね。
そこで本記事では、木の家をおしゃれに計画するためのポイントについてまとめていきます。
住宅計画では考えるべき項目が多く大変ですが、ポイントを押さえて上手に計画を進めましょう。
木の家の魅力・メリット
ここでは、木の家の魅力や主なメリットをご紹介していきます。
自然素材ならではの特徴が多く、住まいに取り入れると毎日の暮らしが快適になります。
自然の温もりを感じられる
木の家は自然の木材を使っていることで、落ち着いた温もりのある空間に仕上がります。
木目のランダムな模様には癒しの効果があり、構造材だけでなくインテリアの内装材としても活用できるでしょう。
香りのよい木材を使えば、アロマのリラックス効果も期待できます。
また木材は内部に空気層を含むため、断熱性が高いのも特徴です。
これは木材が細胞の集合体となっており、熱を伝えにくいことが理由となります。
寒い冬でもひんやりした感触がなく、床材に使うと快適に過ごせます。
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間取りの自由度が高い
木造住宅の中でも「軸組工法」は、間取りの自由度が高いのが特徴です。
これは柱と梁で構造を支える仕組みで、壁式工法にはできない「大空間の間取り」「複雑な敷地の間取り」といったイレギュラーなケースにも対応可能となります。
最近では暮らし方が多様化してきており、従来までの「夫婦と子供」という家族構成以外で家を建てる事例も増えています。
また将来的なリフォームという点でも、木造住宅は可変性が高いのがメリットです。
壁の位置を変更したり、建物の一部を取り壊したりすることが比較的簡単にできるので、改修が気軽にできます。
「子どもが巣立った後は子供部屋を趣味部屋に造り変えたい」「和室を寝室にリフォームしたい」など、ライフスタイルの変化に合わせて幅広く対応できるでしょう。
調湿効果がある
木材には「調湿効果」があります。
これは空気中の湿度に合わせて水分を吸収する作用で、高温多湿な日本では室内を快適に保つことができます。
特に無垢材は「ビール瓶6本分」の水分を吸収できるとされており、じめじめした梅雨の季節などは除湿効果が期待できるでしょう。
コンクリート住宅は調湿作用を持たないため結露が多いのが難点とされますが、木造住宅は比較的結露が少なく「冬でも快適」に過ごせます。
おしゃれな木の家を作るには
ここでは木造住宅のメリットを生かし、おしゃれな間取りに計画する方法をご紹介していきます。
あまり計画せずに間取りを作ると「普通の家」になってしまいますが、少しのポイントに気を配るだけでおしゃれな住まいに。
新築住宅計画の際には、ぜひ参考にしてみてください。
「板目と柾目」を使い分ける
同じ木材でも切り方によって「板目(いため)」と「柾目(まさめ)」が存在します。
上の写真の左側が「板目」で、木材を中心からずらした位置で切ることで木目が現れるのが特徴です。
一方で右側は「柾目」となり、木材の中心を切り出すことで直線的なラインが現れます。
一般的には板目の方が量がたくさん取れるため、価格が安くなります。
板目は木目がランダムに表れることで、1点もののようなオリジナルの表情の豊かさが感じられます。
そのため、ナチュラルで親しみやすい雰囲気にしたい場合におすすめです。
一方で柾目は筋が通っていることから、モダンで洗練された雰囲気のインテリアによく合います。
和モダンな住宅など、シンプルで整然とした内装にぴったりでしょう。
このように同じ木材でも切り方によって特徴が異なるので、インテリアの好みによって使い分けるのをおすすめします。
「黒」を取り入れる
木目はナチュラルな風合いが魅力で、さまざまなデザインとの相性もばっちりです。
最近流行している「ブラックインテリア」ともよく合い、お互いの魅力を引き出すことができます。
木目の優しい雰囲気と黒を合わせることで、全体の印象を引き締める効果が期待できます。
梁や柱を効果的に使う
木造軸組み工法では、構造的に柱や梁が必要です。
一見「空間の邪魔になってしまう」とも思われがちですが、あえて柱や梁を見せることで木の質感をインテリアの一部として生かすことができます。
写真のように吹抜がある空間では、梁をより効果的に見せられます。
木目天井との相性も良く、ナチュラルで落ち着いた雰囲気になるでしょう。
木の家のおしゃれな事例
ここでは、木材を使った「おしゃれな木の家の事例」をご紹介していきます。
木材を使った家はよくありますが、内装にも木を取り入れることでおしゃれで洗練された内装になります。
中庭のある平屋
こちらの事例は、中庭を囲んだ平屋住宅となっています。
リビングダイニングに面した窓が大きく開けられており、中庭の景色を眺めながら過ごせます。
コの字型の変則的な間取りですが、木造住宅のため自由な設計が可能です。
内装はあえて天井を張らず、木の質感を生かしています。
平屋はワンフロアなので狭くなってしまうイメージがありますが、勾配屋根にすると開放感のある雰囲気になるでしょう。
温かみのある電球色の照明にすることで、木の優しい風合いが演出されています。
リビングダイニングの横には縁側スペースがあり、昔ながらの家屋の良さも感じられます。
中庭はプライベートな空間なので、周囲を気にせずリラックスして過ごせそうです。
テラスのある開放的な間取り
こちらは、広いテラスが開放的な木造住宅の事例です。
テラスには大きな庇が設置されており、椅子に座ってゆったり寛げる仕様となっています。
テラスに繋がるLDKは、勾配屋根を生かした高天井空間です。
天井には木目をあしらい、リラックス感を高めています。
部屋の両側に大きな開口部を設けることで、風が通り抜けて心地よい空間となります。
開放的なLDKに比べ、寝室の窓は小さめに設計されています。
まぶしさを抑えて眠りに入りやすいようにしつつ、周囲の景色を切り取る額縁の役割も果たしているのが特徴です。
【事例詳細】H様邸(設計:奥野公章建築設計室 写真:中山保寛)
まとめ|おしゃれな木の家を計画しよう
木造住宅は日本で多く採用されている工法ですが、しっかり計画しないとよくある間取りになってしまいます。
しかし吹き抜けやテラスといった間取りを採用すれば、簡単にオリジナルでおしゃれな間取りに。
木の家は間取りの自由度が高めなので、ぜひお気に入りの間取りを取り入れて計画してみましょう。
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