一般的な住宅コンセントの高さとは|おすすめ計画方法
新築住宅の計画では、内装や間取りなど決めることがたくさんあります。
その中で見落としがちなのが「コンセントの高さ」です。
高さが適切に設定されていないと毎日の生活に支障をきたす場合もあり、意外と重要です。
そこで本記事では、おすすめのコンセントの高さを間取り別にご紹介していきます。
これから新築住宅計画をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
■標準的な住宅コンセントの高さ
住宅での標準的なコンセントの高さは、「床から25㎝」です。
そのため建売住宅等では、居室のコンセントの高さは最初から25㎝程度に決められていることが多いです。
しかし使いやすいコンセントの高さは、利用者の身体的な特性や使用シーンに応じて異なります。
家具の配置や電気製品の使用頻度など、実際の使用状況を考慮してコンセントの高さを決定することが重要です。
最終的には個々のニーズや快適さを考慮し、最適な高さを決定しましょう。
・高齢者には高めがおすすめ
高齢者向けの住宅設計では、コンセントの高さを一般的な標準よりもやや高めに設定することが推奨されることがあります。
具体的には「床から40㎝程度」がおすすめです。
低いコンセントだとしゃがむ必要があるため、高齢者にとっては腰や膝への負担が大きくなります。
そのため高さを調整することで屈む動作が軽減され、日常的な動作がより快適になるのです。
高い位置だと、車椅子や歩行器を使用する場合でもアクセスしやすくなります。
■用途別|コンセントの高さ
ここでは、用途別のコンセントの高さをご紹介します。
一般的な居室と異なり、使用する家電や状況の違いによって適したコンセントの高さは異なるのです。
具体的な高さの目安を知っておくことで、後悔の無い計画に生かしてみてください。
・エアコン
一般的に、エアコンのコンセントの高さは床から180~200㎝となります。
ただし、これは標準的なガイドラインであり、建物の設計やエアコンの種類、地域の建築コードなどによって異なる場合があります。
特に壁掛け型のエアコンの場合は、設置の便宜上、これよりも高い位置に配置されることも多いです。
工務店やエアコンの専門業者に相談して、特定の建物や設置場所に最適な高さを確認することが重要です。
・洗濯機
洗濯機のコンセントの高さは、一般的には床から約105~110㎝となります。
洗濯機を使う際には、コンセントが手の届く位置にあることが重要です。
また、洗濯機の操作やコードの接続がしやすい高さに設置されるのが一般的です。
ただし、洗濯機の設置場所やタイプ、建物の設計などによって異なる場合があります。
・勉強机
勉強机のコンセントの高さは、一般的には床から約70~89㎝の間に設置されることが多いです。
机の上でPCやスタンドライトを使用する際にコードの引っ張りがなく、また差し込みやすい高さになるように設定されています。
ただし、個々の好みや使用状況によって異なる場合があります。
PCやプリンター等の種類や配置、使用頻度などを考慮して、最適な高さを決定することが重要です。
・掃除機
掃除機が使いやすいコンセントの高さは、床から約30~40㎝の間に設置されることが一般的です。
これは、掃除機のコードが引っ張りすぎない高さになるように設定されています。
床からあまり高い位置にコンセントがあると、掃除機のコードが届きにくくなり、動作が制限される場合があります。
また掃除機の使用頻度や掃除するエリアによっても、コンセントの高さは異なる場合があります。
■コンセントの失敗例|後悔を防ぐには
ここでは、よくあるコンセントの失敗例をご紹介します。
失敗パターンを知っておくことで、後悔の無いコンセント計画に生かしてみてください。
・コンセントの数が足りなかった
間取りの計画段階では家具の配置が確定していない場合や、後から家具を追加したり変更したりする場合があります。
これにより、想定外の場所にコンセントが必要になる可能性があります。
また電気製品の種類や数が計画段階で見積もられていない場合、必要なコンセントの数が不足することが多いです。
最近では新たな電気製品が次々に登場しているので、それに対応するためのコンセントが必要になります。
そのため計画段階でコンセントの数と配置を慎重に検討し、将来の変化や需要を考慮して適切に設計することが重要です。
・掃除ロボットの充電場所が無い
お掃除ロボットは、不在時にも自動で掃除をしてくれるため便利な機器です。
最近人気が広がっていますが、住宅計画の段階で充電ステーションの配置が考慮されていないことがあります。
その場合、アクセスしにくい場所で充電しなければならず不便になってしまいます。
したがって、間取りの計画段階で掃除ロボットの充電場所を考慮し、適切な場所を設けることが重要です。
具体的には、納戸の中や階段下収納といった目立ちにくい場所にコンセントを設置しておくのがおすすめです。
・水回りを接地極付にしていなかった
2022年に内線規程が変わったことにより、水回りのコンセントは「接地極付」にすることが義務付けられています。
接地極付にすることで、漏電や感電事故のリスクを軽減できます。
水回りで使用される電気製品のコードは、湿気や水との接触にさらされる可能性が高いため、必ず接地極付にしておきましょう。
・屋外コンセントを忘れていた
庭の手入れやイベントのための電動工具、屋外照明、エクステリアの装飾をする場合には、屋外用コンセントが必要です。
屋外のエリアで快適さや機能性を向上させるために、屋外のコンセントも適宜設置するようにしましょう。
また最近では電気自動車の普及が進んでおり、屋外での電気自動車の充電ポイントが必要になることがあります。
将来的に必要になることも多いため、多めに設置しておくと安心です。
・ダイニングに床用コンセントを付ければよかった
床用コンセントとは、床面に埋め込んで設置するタイプのことを指します。
ダイニングでは、テーブルで電気製品を使用する機会が多いです。
たとえば、食事中に使うホットプレートや鍋、たこ焼き器などがあります。
こういった電気製品を使うためには、床面にコンセントがあると便利です。
もちろん壁面のコンセントも使用できますが、テーブルとの距離が遠い場合には延長ケーブルを使用する必要があり、手間が掛かってしまいます。
その点、床にコンセントを設置することでインテリアの自由度も高まり、快適で便利な環境が実現します。
・USBコンセントを付ければよかった
スマホやタブレットなどのモバイルデバイスは、現代の生活に欠かせないものとなっています。
これらのデバイスはUSBポートを使用して充電されることが多いですが、USBコンセントを設置することで専用のアダプタを使わずに直接接続できます。
これにより、利便性が向上するためおすすめです。
特に客間やリビングルームなどの共有スペースにUSBコンセントを設置することで、便利に利用できます。
■まとめ
本記事では標準的なコンセントの高さについてご紹介してきました。
コンセント計画は失敗しやすいポイントも多いため、計画のポイントを参考に、納得のいく住まいづくりを計画してみてください。
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