2階のお風呂は意外と便利?デメリットの解決策を知って対策

注文住宅の間取りは自由に決められるので、敷地面積やライフスタイルによって「2階にお風呂を配置する」といったパターンもあります。

しかし「2階のお風呂は不便?」といった疑問の声も多く、間取り計画時に不安に感じられる方は多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、2階にお風呂を配置する間取りの注意点や解決策についてご紹介していきます。

これから新築計画をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

■2階にお風呂のある間取りは大丈夫?

多くの間取りではお風呂を1階に配置するのが一般的なので、2階のお風呂に不安を感じる声は多いです。

しかし敷地面積が狭く1階にビルトインガレージがある場合や、他の部屋とのバランスの関係で2階にお風呂を設置せざるを得ないケースがあります。

それだけでなく、景観や採光を重視する場合にあえて2階を選ぶこともあります。

■2階のお風呂のデメリットと解決策

ここではまず、2階にお風呂を配置するデメリットや解決策についてご紹介します。

事前に注意点を知っておくことで、失敗しない間取り計画に活かしましょう。

・騒音が気になる

2階にお風呂を設置すると、シャワーや浴槽に水をためる際の音が伝わりやすくなってしまいます。

配管設備が下の階や隣接する部屋に近い場合には、特に音が気になりやすいのがデメリットです。

またライフスタイルの都合で深夜に入浴することが多い場合、シャワーの音によって他の家族の睡眠を妨げてしまうリスクもあります。

【解決策】居室近くに配置しない

排水音の影響を軽減させるには、お風呂を寝室やリビングなどの居室から離れた場所に配置するのがおすすめです。

これにより、生活空間への音の影響を軽減できます。

場合によっては、建物の外部に配管を通す露出配管の方が適しているケースもあります。

また防音対策としては、壁や床の遮音性能を高めておく方法も効果的です。

リフォームで防音対策を行うのは難しいことが多いため、なるべく新築計画時に対策しておきましょう。

・水圧の弱さや水漏れが心配

2階にお風呂を配置すると、場所によっては水圧が弱くなることがあります。

2階まで水を汲み上げる必要があるため、1階よりもパワーが弱くなるのが一般的です。

さらに万が一水漏れが起こると1階に浸水してしまうため、適切な対策が求められます。

【解決策】高圧給湯器の導入や防水対策を行う

水圧の問題は、高圧給湯器を導入することで解決できます。

複数の箇所で同時に水道を使う場合でも、安定した出湯量・温度が確保できるため快適に使えます。

また2階のお風呂の直下階に防水シートやしっかりとした防水施工を施すことで、水漏れリスクを最小限に抑えておくと安心です。

・階下に埋込照明が設置できない場合がある

2階にお風呂を設置すると、浴室下の天井には防水や配管のためのスペースが必要となります。

これにより、直下部分には天井に埋込照明を設置できないことがあるのです。

特に最近ではダウンライト照明が人気なので、特にリビングや寝室等が直下に来る場合には事前の確認が求められます。

【解決策】直付け照明にする

埋込照明が使えない場合でも、天井に直接取り付ける直付照明であれば取付可能なことが多いです。

メーカーによっては「ダウンシーリング」と呼ばれる薄型の照明器具も登場しているので、ダウンライトと同じような見た目に仕上がります。

これにより十分な照明を確保しつつ、設置制限にも対応できます。

他にも、天井から吊り下げるペンダントライトやスポットライトであれば埋め込み穴不要で設置できます。

好みに応じて様々なパターンが考えられるため、ぜひプロに相談してみましょう。

・老後の移動が心配

2階にお風呂があると、年齢を重ねた際に階段の上り下りが負担になってしまいます。

足腰に負担が掛かりやすい上に、万が一の際には転落事故のリスクもあり危険性が高まります。

【解決策】ホームエレベーターを検討する

2階にお風呂を配置する場合には、将来のためにホームエレベーターを導入することも検討しましょう。

階段を使わずに楽に2階へ移動でき、老後の生活をより快適に保てるためおすすめです。

■2階のお風呂がおすすめのケース

ここでは、2階のお風呂がおすすめのケースについて具体的にご紹介していきます。

・1階にビルトインガレージがある間取り

1階にビルトインガレージを設置する間取りでは、ガレージにスペースを割くため居住空間が限られます。

そのため浴室を2階に配置することで、1階のスペースを効率的に活用できるのです。

特に都心部の住宅では、このスタイルが多くなっています。

2階の方がプライバシーが守られ、2階の浴室から景観を楽しめることもあります。

 

ただし2階の浴室の水漏れが1階のガレージに影響するリスクがあるため、防水対策を強化するようにしましょう。

また階段の移動が負担にならないよう、将来の生活動線を考慮した設計をすることが大切です。

・景色を楽しみたい

2階にお風呂を配置すると、高い位置からの眺望を楽しめるのがメリットです。

リラックスしながら外の景色を眺める、贅沢なバスタイムを過ごせます。

特に自然や美しい景観が広がる場所にある住宅では、2階の浴室が大きな魅力になります。

ただし窓からの視線対策やカーテンなどで、プライバシーをしっかりと確保するように注意しましょう。

・洗濯動線を効率化したい

お風呂と同じ階に洗濯機やランドリールームを設置することで、「衣類を脱ぐ→洗う→干す」という動線を短縮・効率化できます。

特に寝室やウォークインクローゼットが2階にある場合、日常の家事動線が大幅に便利になるのがメリットです。

また2階のベランダに洗濯物を干す際にも移動が楽になり、身体への負担も軽減できます。

ただし洗濯機や乾燥機の振動・騒音が気になる場合、防音対策が必要です。

・寝室の近くにお風呂を配置したい

寝室の近くにお風呂を設置することで、就寝前や起床後の入浴がさらに便利になります。

2階にお風呂を配置することで寝室と浴室の距離が短くなり、より快適な生活が実現できるのが特徴です。

入浴後の移動が少なくなることで、まるでホテルでの暮らしのようにリラックスした生活が可能になります。

 

ただしお風呂の湿気や騒音が寝室に影響を与えないよう、防音対策や湿気対策が必要です。

またお風呂の水漏れが寝室に影響しないよう、しっかりした防水施工が求められます。

そして寝室からのプライバシーを保つため、動線対策や音の対策についても検討しましょう。

■まとめ

本記事では、2階にお風呂を設置する間取りで後悔しやすいポイントや、解決策についてご紹介してきました。

敷地が狭い等のネガティブな理由だけでなく、景観を重視してあえて2階を選ぶこともあります。

ご紹介したポイントを参考に、納得のいく住まいづくりを計画してみましょう。

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かしの木建設株式会社

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かしの木建設株式会社は、予算や設計、コンサルタント業務を含む建築・住宅工事に50年以上の実績があります。
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千葉県知事許可 県知事許可 建築工事業(特-29)第44199号
土木・とび土木工工事業(般-29)第44199号
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