ダイナミックな吹き抜けが魅力の家づくり|東京・千葉の注文住宅実例
ダイナミックな吹き抜けは、おしゃれな雰囲気を醸し出すので憧れる方も多いでしょう。しかし、「床面積が少なくなる」「空調が効きにくい」などとネガティブなイメージを抱く方も少なくありません。
ポイントは、吹き抜けの持つ特徴があなたの生活スタイルや要望に合っているかとを見極めることです!そこで、吹き抜け住宅の事例からメリット・デメリット、気になる冷暖房事情について紹介します。
これらを知れば、設計段階から明確にあなたの要望を伝えられ、建ててから後悔しない家づくりができます。ぜひ、これからマイホームを建てる方は参考にしてください。
目次
■建築家が設計した吹き抜けのある家・実例
■吹き抜けをつくるメリットは?
■吹き抜けをつくるときのデメリットや注意点
■吹き抜けは寒いの?暖かいの?
■建築家はここを工夫する!吹き抜けづくりのポイント
■まとめ
■建築家が設計した吹き抜けのある家・実例
当社では有名建築家や建築事務所とコラボして、数多くの素敵な住宅を建設してきました。
その中でも、ダイナミックな吹き抜けを取り入れた事例を紹介します。
事例①広い吹き抜けを設けて開放感のある空間へ
こちらは、リビング全体を吹き抜けにした住宅です。平面的にはそれほど広いスペースではありませんが、吹き抜けを大胆に取り入れることで心理的にも視覚的にも広々とした空間になっています。
また、サイド全面の窓もダイナミックさを強調しており、まるで半屋外空間にいるような開放感も感じられますよね。
さらに、来客した方がリビングに入った時にインパクトも大きいので、「おしゃれな家」という印象が強く与えられるという点も利点です。
【事例詳細】E様邸(設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE(株))
事例②空間に明暗を付けてメリハリを付ける
こちらは「インパクトのある吹き抜け」というよりも、空間に変化を付ける脇役としての役割がある吹き抜けです。
建売住宅は、どうしてもコストや効率を重視して内装材を変えるなどして空間ごとに変化をつけますが、この事例のように吹き抜けを適材適所に設ければ、光で空間を差別化できます。
吹き抜けから差し込む光が明るい通路と、落ち着いた印象の照度を抑えたダイニングスペースは、間仕切り壁がなくても空間が分けられているのがお分かりいただけますよね。
シンプルでモダンなお宅にしたい方は、吹き抜けを効果的に使って空間にメリハリを付けるアイデアがおすすめです。
【事例詳細】T様邸(設計:手嶋保建築設計事務所 写真:有賀 傑)」
事例③上階の部屋と空間を緩やかに繋げる
吹き抜けの持つ魅力は、下のスペースを充実させるだけではありません。部屋の配置計画によっては、上階の部屋やロフト部分と緩やかに空間を繋げて、お互いの気配を感じられる住宅になります。
このような上下での空間の繋がりは視線は妨げつつも音は聞こえるので、お子さんの勉強部屋やプレイルームにするのがおすすめです。
■吹き抜けを作るメリットは?
吹き抜けに「かっこいい」「おしゃれ」と漠然としたイメージを持つ方も多いですが、実はそれ以外にもメリットがあります。そこで、生活する上でメリットとなるポイントを紹介します。
あなたの生活に合うかどうか、しっかり検討してみてください。
その①圧迫感が軽減されて開放感が生まれる
リビングなどくつろぐスペースが十分に確保できない場合には、部分的にでも吹き抜けを取り入れると広々と感じられるようになります。
また、天窓やハイサイドライトも設置できるようになるため、日光をより多く取り込められます。
吹き抜けのように空間を立体的に考えることで、限られたスペースがより有効活用できるので、ぜひ設計段階で設計士とじっくり検討してみましょう!
その②上下階に繋がりが生まれる
事例紹介でもお話した通り、吹き抜けを通して上下階に緩やかな繋がりが生まれます。間仕切り壁や開口部を工夫すれば、同じ階層での空間の繋がりは生まれますが、上下階にいるそれぞれの人の気配はなかなか感じられません。
吹き抜けを設ければ、視線は感じなくてもちょっとした物音などでお互いに気配が感じられるようになるため、家族とのコミュニケーションが取りやすくなるのです。
その③デザインのアクセントになる
機能的なメリット以外にも、デザインにおける利点もあります。天井の構造体を見せたり、装飾的なペンダントライトなどを設置したりすれば、デザインのアクセントになります。
また、平天井では圧迫感があり使いにくい色味の濃い天井材も、吹き抜けでは空間を引き締めてくれるので、効果的に使えるのでおすすめです。
■吹き抜けを作るときのデメリットや注意点
では、逆にデメリットは注意点はどのようなポイントでしょうか。これから家を建てる方は、これから紹介する点を理解した上で、吹き抜けを採用しましょう。
その①空調にロスが生まれる
まず、多くの方が気になるのが空調問題です。暖房を付ければ暖気が上がってしまい、なかなか足元が温まりませんし、冷房をつけても天井高が高い分部屋の体積が大きいため、こちらもすぐには効きません。
平天井と比べると、光熱費は多少変わることを想定しておきましょう。
その②照明計画や器具選びに制限がある
吹き抜け部分は当然ながら天井高が高いため、生活空間まで明かりを届けるためには照明器具を慎重に選ばなくてはいけません。
また、照明器具本体や電球の取り替えも平天井の場合より高所で困難になるため、その場合も想定してセレクトする必要があります。
設計士のアドバイスを受けながら、お好みに合う照明器具を見つけましょう!
その③音や匂いが広がる
先ほどメリットで「上下階の空間が繋がる」とお話しましたが、同時に音や匂いも伝わってしまう点がデメリットです。
特に下のスペースにキッチンやダイニングがある場合には、料理の匂いが気になる方もいらっしゃいます。
書斎など篭って作業をしたいスペースやゆっくり休みたい寝室は、吹き抜けに面した場所に配置しない方がいいでしょう。
その④上階スペースが狭くなる
1階に吹き抜けを設けた場合は、2階床面積は必然的に狭くなります。敷地面積に限りがある狭小地では、この点に十分注意しましょう。
ただし、2階にリビングがある場合など上階に吹き抜けを設ければその問題はクリアします。狭小地に家を建てる場合でも、吹き抜けを希望する方は安易に諦めずに設計士に相談してみてください。
■吹き抜けは寒いの?暖かいの?
結論から言いますと、工夫次第で寒さや暑さは軽減できます!
まず、暖房ロスへの対策としては、床暖房や天窓やハイサイドライトを設けることが挙げられます。床暖房で足元を温めれば、体全体の冷えを軽減できます。また、天窓などから効率よく太陽光を取り入れることで、部屋を温められるのです。
さらに、シーリングファンを設置すれば上がってしまった暖気を攪拌でき、多少空調ロスを減らせます。
では、冷房ロスはどのように減らせるでしょうか?まずは、床面積に対するサイズより少し大きめの空調機器を選びましょう。天井高が高い分室内の体積が大きくなるためです。また、天窓やハイサイドライトを設ける場合は、暑い時にはスクリーンなどを閉められるようにしておくと遮熱効果が高まります。
このように、工夫次第で吹き抜け部分の温度管理はしやすくなるため、一概に「暑くなる」「寒くなる」とは言い切れません!得られるメリットを加味して、吹き抜けを設けるかどうか決めましょう。
■建築家はここを工夫する!吹き抜けづくりのポイント
では、実際家を設計する建築家の方たちは、どのようなポイントを抑えて吹き抜けを設置しているのでしょうか。
そこで、建築家が設計時に意識しているポイントを4つ紹介します。
ポイント①上下関係や部屋の用途を踏まえた平面計画
いくら吹き抜けを通して上下階の空間を繋げられるからと言って、無闇に部屋を置いてはそのメリットを活かせません。建築家は吹き抜けを通して気配を感じる必要がある空間なのかどうかや、プライパシーを確保したい空間が隣接していないかどうかなどを検討します。
吹き抜けのメリットを十分に発揮するためには、どの場所に設けるかがポイントになるのです。
ポイント②太陽光の向きを意識した配置計画
天窓やハイサイドライトを吹き抜け部分に設ける場合は、その位置や向きが重要です。せっかく設置しても隣家の影になってしまっては、ただ建築費の無駄になってしまいます。
設計段階では、天窓やハイサイドライトから日中太陽光が十分取り入れられるかどうかをしっかり確認して進めます。
ポイント③空調効率を上げる為の断熱計画
吹き抜けの欠点である空調ロスを解決するために、高断熱仕様にする物件も多いです。特に広い吹き抜けにする際には断熱計画は重要で、気密性・断熱性を高めることでロスを軽減できます。
高断熱住宅は吹き抜けがない場合でも光熱費削減や環境問題対策として注目されているため、許味のある方はぜひ設計士や施工店に相談してみましょう。
ポイント④電球交換しやすく明かるさを確保できる照明計画
天井が高いと問題になるのが電球交換や手元が暗くなるという点です。最近はLED電球が普及しているため電球を変える機会は減りましたが、器具によってはそもそも電球交換ができずに本体ごと買えなくてはいけない機種も増えてきているので、やはり緻密な照明計画欠かせません。
天井からだけでは手元まで明かりが届かないこともあるため、ペンダントライトなど空間全体を明るくする器具に加えて、手元を照らすスポットライトやスタンドライトを併用しましょう。
■まとめ|吹き抜けを効果的に取り入れた家をつくりたい方は、かしの木建設にご相談ください
生活感のない家は、心身ともに健やかに暮らしたいあなたに自信を持っておすすめできる一つの選択肢です。
ただし、住み始めてから無理が生じてしまってはせっかくのマイホームも台無しです。
そこでぜひ豊富な経験と柔軟性のあるアイデアのある建築家や建築事務所に相談してみましょう。
私たちかしの木建設は、東京・千葉エリアを中心に経験豊かな建築家をご紹介いたします。
これからご家族が住む家、街である環境は、ご家族の生活・人生においてとても大切なものであると考えています。
住まいである建物だけに目を向けるのではなく、地域社会の一員としてその土地や環境になじむ、またご近所への配慮も欠かせません。
その地域や環境の景観を取り込む家づくりもおすすめです。
お客様ご家族らしい個性を持ちながら、魅力的で好感の持てるデザインの家を是非一緒に創っていきましょう。