開放感のある家を創る建築家の間取りアイデア|東京の注文住宅実例
家族みんながのびのび過ごせる満足度の高いマイホームを建てるには、実際の床面積以上に開放感を演出することが大切です。
今回は実際の注文住宅事例の中から、開放感たっぷりのひろびろ間取りアイデアをたくさんご紹介します。
建築家が設計したおしゃれな間取りの中から、好みのアイデアを見つけてみましょう。
目次
■住まいの満足度に直結する開放感
■建築家の開放感アップ間取アイデア
■開放感のある家を建てるときの注意点
■住まいの満足度に直結する開放感
開放感は数値で表すことができませんが、マイホームの満足度に大きく影響するポイントです。畳数の大きいリビングでも圧迫感があると狭く見えてしまいますし、逆にコンパクトでも開放感があれば広く見せることができます。
おしゃれなレストランやホテルのラウンジなど、開放感のある空間はいつまでも居たくなる気持ち良さがありますよね。一般の注文住宅でも上手に開放感を演出することで、広々とした快適な空間になります。おうち時間が増えているこれからの時代、特に開放感にこだわって間取りを考えてみましょう。
■建築家の開放感アップ間取アイデア
さっそく実際の注文住宅実例の中から、開放感たっぷりの間取りアイデアを見ていきましょう。
・吹き抜けでひろびろ玄関を演出
開放感アップの定番テクニックである吹き抜けを玄関と組み合わせ、気持ちの良いおもてなし空間に。
1坪前後の一般的な玄関スペースですが、天井が高くなるだけでかなり広く見せることができます。階段と壁の配置で凹凸を無くし、直線的でスッキリ見せているのも工夫の一つです。
【事例詳細】⇒Y様邸(設計:赤桐雅子・西田雄一建築設計事務所)
・視線が抜ける中庭
平屋の中心にロの字型の中庭を配置し、視線が抜ける開放的なリビング空間を確保。
左右の部屋をつなぐ動線にもなる濡れ縁はフローリングとフラットに仕上げ、床を広く見せています。
視線が入らないのでカーテンを付ける必要がなく、いつでもたっぷりの自然光と開放感を届けてくれる間取りアイデアです。
【事例詳細】⇒S様邸(設計:後藤組設計室 写真:後藤 智揮)
・テラスとつながる土間リビング
一般的なフローリングではなく土間にすることでテラスとフラットに仕上げ、広い視覚効果を与えた間取りアイデアです。
掃き出し窓はフルオープン可能で、天気の良い日はテラスをつなげてアウトドアリビングとして気持ち良い部屋に。
窓を閉めてもテラスとの一体感があり、いつでもひろびろとした雰囲気を楽しめるLDK空間です。
【事例詳細】⇒H様邸(設計:奥野公章建築設計室 写真:中山保寛)
・高い勾配天井に合わせた大きな窓
屋根の形を活かし天井高をアップし、さらにランマまでの大きなガラス窓でお庭とつながる気持ち良いリビングになりました。廊下もドアで仕切らず、L型にした窓配置も大きな開放感をもたらしています。
植栽や門塀をバランスよく配置し、外構側で視線を遮ることでカーテンを無くしているのも大きなポイントです。
・螺旋リビング階段
リビングの一角におしゃれな螺旋階段を配置し、ソファからの視線が抜けて気持ち良いリビング空間に仕上げました。スケルトン構造の螺旋階段で圧迫感を抑えているのも細かい工夫ポイントです。
袖壁のおかげで階段が直接目に入りにくく、テレビを見ているときも視線を乱されることがありません。リビング全体をダウンライトや間接照明でまとめ、スッキリした天井にしているのも広く見せるコツです。
・細長い部屋を窓で広く見せる
圧迫感が出やすい縦長の間取りに対し、両側を窓にして視線を広げることで大きな開放感のある部屋に。コの字型の中庭レイアウトで視線も感じにくく、気持ち良く食事や家事をこなせそうです。
ロールスクリーンは壁のホワイトと統一することで、クローズ状態でも圧迫感を軽減。日差しの強い日や夜間など、どのシーンでも気持ち良く過ごすことができるダイニングキッチンです。
・リビングとつながる間仕切り和室
リビングとフラットの和室を隣接させ、間仕切りをオープンすることで2部屋分の広さを得られる間取りアイデアです。
気軽に横に慣れる畳スペースは、ソファに疲れたときのくつろぎスペースにもピッタリ。襖を閉めれば個室化できるため、応接間やワークスペースなどさまざまな用途に転用できます。
畳や障子の和風デザインも、シンプルに仕上げればフローリング仕様の洋間とつなげても違和感がありません。
・温泉旅館のような開放感のある浴室
レイアウトと外構の工夫で視線をカットし、大きな窓で温泉宿のような開放感のある浴室に。大きな引き違い窓から坪庭に出ることもでき、オープンにすれば露天風呂気分も味わえますね。一日の疲れを癒すお風呂好きの方は、ぜひマネしてみたいアイデアです。
【事例詳細】⇒Y様邸(設計:赤桐雅子・西田雄一建築設計事務所)
■開放感のある家を建てるときの注意点
・断熱性を確保する
大きな窓や開口部で開放感をプラスする場合、住まい全体の断熱性能にしっかりこだわりましょう。ガラス窓は壁面より断熱性能がひくく、大きくなるほど暑さ寒さが侵入しやすくなります。大きな開口部は断熱性能の高い真空ペアガラスやトリプルガラス、二重サッシなども検討しましょう。
・エアコンの性能が必要になる
壁を無くしてお部屋同士をつなげたり、ドアを減らしたりする場合は、大きな出力のエアコンが必要になる点にも要注意。対応畳数が大きいエアコンは製品価格が高くなるため、建築費用と合わせて予算を確保しておく必要があります。
一部屋が広くなるとエアコンの設置場所や空気の流れなどもシビアになるため、しっかり計算して快適な空間を作りましょう。
・プライベートスペースを確保する
開放感を重視して広い部屋をつくる場合、家族がそれぞれ過ごせるプライベートスペースの確保も重要な課題となります。広いリビングでもソファしか座る場所がないと、テレビや読書などやりたいことが違うとストレスの原因に。
例えば間仕切りをつけて個室化できるようにしたり、袖壁でさりげなく視線をさえぎったり、一つの空間でもプライベートスペースを設けることは可能です。テラスやウッドデッキなど、アウトドアリビングをつくるのも効果的。
・外部の目線を遮る
外の景色を広く見せる場合、逆に外部からの視線も気になりやすいのでしっかり対策しましょう。せっかく広い窓をつくったのに、視線が気になってカーテンやシャッターを閉めっぱなしでは意味がありません。
上でご紹介したような中庭レイアウトや植栽・フェンスなど、外部側で視線を遮ることが大切です。建てる前に土地の周辺環境や交通量などもチェックし、ストレスなく窓からの景色を楽しめるよう工夫してみてください。
■まとめ:開放感アップの間取りアイデアで、気持ち良く過ごせる我が家を
家族みんながのびのび暮らせるマイホームをつくるには、実際の床面積以上に開放感を持たせることが大切です。天井高や窓のサイズなどちょっとした工夫で開放感がアップしますので、今回ご紹介したアイデアを上手に採り入れてみましょう。
東京・千葉エリアで暮らしやすくおしゃれなマイホームを建てるなら、私たちかしの木建設にもぜひご相談ください。実際の工事を担当する工務店の立場で建築家をご紹介し、豊富な間取りアイデアを盛り込んだマイホームプランをご提案いたします。私たちが窓口となり打ち合わせから施工、アフターフォローまで一貫サポートしますので、一般的な注文住宅と変わりません。「デザイナーズハウスを建てたいけど建築家探しが大変そう…」と感じている方も、ぜひお気軽にご相談ください。