建築家のおしゃれな「和の家」間取りアイデア|自然素材の注文住宅実例
日本の伝統的な建築様式を採り入れた和の家は、現代の洋風建築にはない魅力がたくさんあります。完全な日本家屋は少し敷居が高いですが、和洋のバランスを取ることで、現代的な和モダンテイストに仕上げることも可能です。
今回は建築家が設計した、おしゃれで現代的な和の間取りアイデアをご紹介します。さまざまなバリエーションの日本的デザインをぜひ参考にしてみてください。
目次
■改めて考えたい和の家の魅力
■建築家のおしゃれな和の家間取りアイデア集
■おしゃれな和の家の特徴
■改めて考えたい和の家の魅力
最近はしっくいや塗り壁、畳や襖といった日本の伝統的デザインは少数派ですが、現代の住まいづくりでも十分な価値と魅力を持っています。昔ながらの古民家や神社仏閣が今でも愛されているように、和のデザインは私たち日本人の心に響くものがあるのでしょう。
最近は海外で生まれたモダンテイストと和テイストを掛け合わせた「和モダン」のように、新しい日本的な住宅も人気です。オリジナリティが高いマイホームを目指す方にも、和のエッセンスを採り入れるのは非常におすすめ。
和洋のバランスを取ることでさまざまな好みにも対応できますので、いろいろな事例を見て好みの和の家を見つけてみましょう。
■建築家のおしゃれな和の家間取りアイデア
さっそく、建築家が設計した実際の注文住宅の中から、おしゃれな和テイストの間取りアイデアをピックアップしてご紹介します。それぞれの詳細ページには住まい全体の写真も用意していますので、気になる事例はぜひチェックしてみてください。
実例①
住宅地の中に建つ一般的な二階建ての外観ですが、トタン屋根や板塀フェンスなどところどころにさりげなく和テイストを盛り込んでいます。窓の配置や現代的なシャッターなども組み合わせ、古臭くない絶妙なバランスを取っています。
天然木の梁や障子が印象的な吹き抜け玄関は、旅館を訪れたような開放感を覚える間取り。
屋根形状を活かした天井の高いLDKも、天然木を活かした和テイストがベースですが、モダンなペンダントライトなど現代的なデザインも。
将来的に間仕切りで個室化できる子供部屋は、ロフトベッドなど洋間寄りのテイストでお子さんの好みにも対応できるように。天然木でまとめているので、ほかのお部屋との違和感もありません。
実例②
シンプルな外観ですがバランス良くウッドアクセントを配置し、日本で高級感のある雰囲気にまとまっています。日本庭園の思わせる玄関へのアプローチや門塀のトータルコーディネートも素敵ですね。
和テイストのリビングは天井までの大きな窓で、お庭とつながる開放感をグッとアップさせました。障子や和風の木目で構成していますが、スッキリ仕上げることでモダンな印象も受けるデザインです。
階段や廊下もベースはシンプルにまとめ、床の木目や柱の露出デザインで、上品な和モダンテイストに仕上がっています。
実例③
平屋の間取りは和テイストとの相性が良く、広い敷地を活かして高級旅館のような外観に仕上がりました。
二階の荷重がかからない平屋の特性を活かし、連続窓の広縁のようなLDK空間を作りました。伝統的な日本建築を感じさせる内装ですが、現代的なソファやテレビを置いても違和感のない仕上がりです。
タイル土間に薪ストーブの和モダン的なダイニングは、実用性・開放感を備えた間取りに。毎日の食事シーンはもちろん、大切なお客様との会食でも存分におもてなしできる素敵な部屋になりました。
実例④
和を感じさせるえんじ色のアクセントと、日本庭園のようなアプローチが素敵な外観です。
二階の床組みが見える天井のダイニングは、全体的に無垢材でまとめたスタイリッシュな和モダンテイスト。ダウンライトやモダンなウッドパネルも組み合わせ、なつかしさと新しさが共存するお部屋になっています。
和室は畳に襖や地窓も組み合わせた本格的なデザインですが、ヘリなし畳やダウンライトで現代的なオリジナルデザインに。
実例⑤
金属サイディングと片流れ屋根を組み合わせた、シャープなイメージの和モダン平屋外観です。石積みや日本的な植栽は、外部からの視線を柔らかく遮り室内からの眺めも楽しめるこだわりポイント。
庭に面したダイニングキッチンの窓は、全面障子で柔らかく光と視線をコントロールできます。天然木の梁を大胆に露出した勾配天井も、さりげなく和を感じさせてくれるデザインです。
畳小上がりのリビングは、間仕切りで開放・個室を切り替えられる便利な間取りアイデア。テーブルをどかせば、来客時の寝室としても活用できます。チェアを置かず座布団やクッションだけでくつろげるため、省スペースなのも畳のメリット。
実例⑥
木質サイディングで仕上げた和のイメージが強い平屋住宅ですが、シンプルなため古臭いイメージがありません。
ロの字型の中庭はカーテンが不要でいつでも視線が抜けるため、隣接する部屋の解放感を大きくアップしてくれます。中心に光が届きにくい平屋のデメリット対策としても優秀な間取りです。
完全なプライベートスペースになる中庭は、夕涼みや読書などのアウトドアリビングとしても活用できます。
【実例詳細】⇒S様邸(設計:後藤組設計室 写真:後藤 智揮)
■おしゃれな和の家の特徴
・自然素材でまとめる
木目が美しい無垢材やい草の香りが気持ち良い畳、しっくい壁や障子など、和を感じさせる自然素材は上手に採り入れると上品なイメージを作れます。何も考えず使うと古臭くなってしまうケースもあるため、使う場所や分量のバランスに配慮しましょう。ヘリなし畳など洋間との相性が良い自然素材を選ぶのもおしゃれです。
・庭とのつながりも意識する
伝統的な日本建築の考え方である借景を採り入れ、お部屋から見える和のお庭を活用するのもおしゃれなアイデアの一つ。完全な日本庭園を造る必要はなく、庭石や植栽、フェンスに和のエッセンスを少し盛り込むだけでもぐっと魅力的になります。内装や間取りと合わせて窓からの景色も意識して、トータルコーディネートしてみてください。
・落ち着きのある配色
和テイストのお住まいを選ぶなら、基本的にビビッドなカラーは使わず落ち着いたカラーでまとめるのがおすすめです。上の写真のように清潔感のあるホワイトをベースに、天然木のナチュラルカラーを組み合わせると上品なイメージに仕上がります。
こちらのようにダークカラーの柱や梁をアクセントにするのも、和モダンテイストの定番デザインです。いずれにせよ、自然界に存在するナチュラルなカラーでまとめるとおしゃれな和の家に仕上げやすいです。
■まとめ:和テイストを上手に活用して理想のデザインを
伝統や格式をイメージする和のデザインは、落ち着きのあるマイホームを目指すならぜひ検討したい選択肢の一つです。今回ご紹介したように、和洋のバランスを取りオリジナリティの高いデザインをつくることができるのも魅力ポイント♪住まいのデザイン性を重視するなら、積極的に和のデザインアイデアを活用してみてください。
東京・千葉エリアでおしゃれな和の家を建てるなら、私たちかしの木建設にぜひご相談ください。天然木を活かした上品な和のデザインを、お客様のご要望に合わせてアレンジいたします。提携建築家をご紹介しての自由なデザイン作りも可能ですから、どのようなご要望もお気軽にご相談ください。